スタイル・カウンシルといえば、やはり「マイ・エヴァー・チェンジング・ムーズ」が一番好きだ・・・という人は、きっと多いと思う。
吉田拓郎でいえば「落陽」のような位置付けに、この曲はある。
アコースティックギター・ホーンセクション・シンセベースの調和。
そこに、「ポール・ウェラーのねちっこいギター」「ミック・タルボットの引きずるようなハモンドオルガン」「スティーヴ・ホワイトのやけくそにぶっ叩くドラム」が、まさにジャム・セッションする。
♪高揚の前の冷静さ 嵐の後の穏やかさ
憎しみの後の愛 遅すぎたいい逃れ
常に移ろいゆく 私の心
まるで、枕草子のような、文学性に富んだ歌詞も、これまた佳い。
この、ピアノヴァージョンも、じつに美しい。
数年前、私はこれをピアノで弾き語りしようと目論んだものだが・・・
それを断念して、幾久しい(^^;
カッコいい人は、いくつになっても、カッコいいのだ。
1980年代からイメージの変わらない、一本気なポール・ウェラーに、拍手を送りたい。