スーパーに買い出しに行ったところ、「45周年記念復刻デザイン」の「やきそば弁当」が売られていた。
価格も税込107円とお値頃だったので、週末ランチ用に購入。
それにしても、気がつけば、「やき弁」が45年もの歴史を刻んでいたとは・・・
45年前といえば、1975年。
ちなみにその年のヒットソングは、「年下の男の子」「ロマンス」「いちご白書をもう一度」「我が良き友よ」「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」「今はもうだれも」「心のこり」「木綿のハンカチーフ」etc.
当時私は小学校低学年だったが、これらの楽曲は、リアルに私の記憶に刻まれている。
まさに「弁当箱」を思わせる、この四角四面のパッケージ。
しかも、感謝を込めての「キャベツ1.5倍増量※当社比」が、嬉しいじゃありませんか(^^)
原材料を確認すると、「ふりかけ」の中に「紅生姜」がプリインストールされていたことを、45年目にして知る。
そしてやはり。
「やき弁」の記号といえば、「もどし湯で作る中華スープ」である。
しかしながら。
なんともったいないことに、リサイクル&リユースの先駆けであるこのスープを、作らない輩が存在する模様。
ちなみに、我が家の次女も、やき弁を好んで食べるくせに、このスープを作らないのだ。
次女が残したスープは、食品庫に保管し、私が「おひとりさまディナー」の際に、沸かしたお湯でそれを作って楽しんでいる。
いつもながらの、別袋ラインナップ。
「かやく」は、先入れ。
「液体ソース」「ふりかけ」は、後入れ。
そして、「やき弁」をいただく際の必須アイテムが、マグカップ。
私はいつも、この「シトローエン・ミレニアムマグカップ」を用意する。
まずはイントロとして、それに「中華スープ」を開けておく。
然るのちに、「やき弁本体の調理」という名の儀式に、取り掛かる。
「かやく」をめんのうえに載せ、
お湯を「内側の上の線」まで注ぎ、
フタをして、3分間の瞑想タイム。
フタの上であたためる「液体ソース」は、フタが開くのを防ぐ「重石」としての役割をも担う。
そして、3分後。
戻し湯をマグカップに注ぎ、
液体ソースをしっかりとめんに絡ませて、「あおさ&紅生姜」のふりかけをまんべんなくかけて、いよいよ実食である。
鼻腔をあでやかにくすぐる、ソースのかほり。
そして、イイ意味での「ふにゃふにゃ感」が、すなわち「安心感」につながる、めんの食感。
キャベツ&チキンダイスは、決して主役に躍り出ることは無い。
しかしながらそれらは、ドリフターズにおける仲本工事氏&高木ブー氏のように、「絶対に欠かすことのできない存在」である。
私の中では「準主役」の中華スープ。
これを啜るひとときは、昔のおとうさんがよく使っていた「弁当ジャーでの会社ランチ」的気分。
胃もココロも、ほっこりと温まる。
そして、底に沈んでソースでひたひたになった、チキンダイス・キャベツ・めんの欠片の旨さといったら
私は、この「ラス前の味わい」を、激しく好む
いやはや、久々に食した、「復刻やき弁」。
まさにこのお味こそが、私にとってのソウルフードである。
やき弁よ、永遠なれ