梓みちよさんが、亡くなられたという。
あぐらをかいて「二人でお酒を」を歌うその姿は、当時小学生だった私も、リアルタイムで観ていたものだ。
都市伝説かもしれないが、この時みちよ氏は、「ノーパン」でステージに登っていたという。
1943年生まれの、みちよ氏。
「二人でお酒を」がヒットしたのは1974年だったので、当時31歳。
いやあ、この頃の31歳というのは、大人びていたものだ。
なんというか、現代の52歳とか48歳の女性が、当時のみちよ氏よりも、現実として、はるかに若く見える。
そして、彼女が1976年に放ったスマッシュヒットが、吉田拓郎氏作曲の「メランコリー」だった。
そのハスキーでかつ艶のあるVoiceは、現代の歌い手には、決して表現できない、深みがある。
また、喜多條忠氏の書いた詩のフレーズ、「腕から時計を外すように 男とサヨナラできる」とか、この辺の描写が、美しく素晴らしき「昭和」だ。
レコーディングの際、拓郎氏はみちよ氏に向かって、「あなたは唄が上手すぎる、もっと下手に歌ってください。そのほうがカッコイイんです。」と注文したそうだ。
その指導に従順に従ったみちよ氏は「こんなんでイイのフン、変な音楽ね、アンタたちの作るのは・・・」と、言ったとか言わないとか。
まあ、これも、都市伝説のひとつかもしれない。
また、同じく拓郎氏作曲の「銀河系まで飛んでいけ!」。
これがまた、地味ながら佳曲なのだ。
サビの、♪逃げても 逃げても 眩しいまなざし~
・・・のフレーズは、私と同年代の方ならば、きっと「あっ、聴いたことある!」と、膝を打ってくれることでありましょう。
梓みちよさんといえば、私の記憶では、「8時だヨ!全員集合」に頻繁に出演していたという印象が強い。
またひとつ、私の中の昭和が、欠けてしまった。
梓みちよさんのご冥福を、お祈り申し上げます。
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