
8月5日13時30分。チェックインの時間には若干早かったが、我々一家は
北湯沢温泉の「
ホロホロ山荘」に到着した。

なぜここを選んだかというと、ここは犬と一緒に宿泊できる、数少ないホテルの一つだからなのだ。ちゃんと「チャロ君歓迎の表示」も張り出されており、なかなか粋なはからいである。

だが、その「
和室ペットルーム」は、’70年代の旅館といった風情で、プレミアム感にはほど遠い感じではあった。網戸の隙間から虫は侵入してくるし、クーラーは無く、扇風機のみ・・・ま、料金もリーズナブルなので、こんなものなのだろう。

このホテルの一つの売りは、同じ「
野口観光グループ」の温泉を3箇所、無料シャトルバスで巡ることができることなのだ。
7時30分からは30分おきに、15時からは15分おきに、このシャトルバスは運行される。これを活用しない手はない。

我々夫婦は、15時45分発のシャトルバスに乗り、まずは「
湯元名水亭」へ。

いやあ、ホテル内に入った瞬間に、その豪華絢爛なその作りに、まず驚愕した。これがホロホロ山荘と同じ観光会社の建物だとは・・・まさに雲泥の差である。それは宿泊料金の差以上の隔たりがあると言ってもいいかもしれない。種々の露天風呂と、大小さまざまの内風呂、そして水着着用で入る温泉プールが、ここの売りである。

18時頃、シャトルバスでホロホロ山荘に戻ると、チャロ君はお疲れなのか、トイレにアゴを乗せて眠っていた。

お次は、ホロホロ山荘の湯舟に浸かることに。

ここは露天風呂は無く、内湯のみである。内湯の意匠は、あの「
白銀荘の露天風呂」を思わせるような、
野趣溢れる岩風呂。だが、そこの屋根の鉄骨の錆具合や、隣接したプールが営業を停止していたり等、全般的に老朽化しているという印象は否めなかった。

そして、19時。「
レストラン森の詩」での夕食である。

いやあ、ここのバイキングは、なかなか侮れないものだった。私のチョイスは、豚しゃぶ(キムチだれ)・ステーキ・塩やきそば・八宝菜・刺身であった。味も鮮度も文句なしである。

さらに素晴らしいのが、地元山菜の天ぷら!その場での揚げたてのモノなので、サクサク感が素晴らしい。

冷たいそうめんをつるんといただく。風呂上りには爽快なのどごしだ。

また、我々夫妻の大ヒットは、このズワイガニの脚だった。

このつけダレの味が、微妙に甘く酸っぱく、えも言われぬバランスなのだ。ホロホロ山荘の建物自体の印象とは大きく異なり、このバイキング料理の数々は素晴らしいモノであった。

デザートに、シュークリームとコーヒーをいただき、この日の晩餐はこれにて終了。

表のテラスで愉しめる「炭火焼バーベキュー」も大いに魅力的だったのだが、胃袋的に余裕が無かったため、ここは断念せざるを得なかった。これも試したかった・・・

明けて8月6日の朝。5時半に目覚めてしまった私は、朝食の時間まで口さみしかったので、帰宅してからのつまみ用に購入した「カルビー生産地限定 伊達産ポテトチップス」に思わず手を出してしまった。

普通のポテトチップスとの劇的な違いは感じられなかったが、あえて言えば、若干ジャガイモの甘味が出ているのかもしれない。もちろん、カルビーの他の製品同様、ウマかったことは言うまでも無い。

そして7時。待ちに待った朝食バイキングの時間がやって来た。もちろん和食もあるのだが、この日は気分的に洋食で攻めてみた。娘二人は、私の取り皿を見て、「パパのご飯センスいい~」と感心していた。へっへっへ。

洋食とはいえ、欠かせないのは、もちろん「温泉たまご」である。これだけは、どうしても、喰わずにはいられない。

デザートには、トロピカルなフルーツを盛り合わせていただきました。

部屋に戻ると8時。チャロ君を、このホテルの屋外にある「ワンちゃん足湯」に連れて行ってあげた。だがしかし、この足湯の湯温はそうとう熱く、チャロ君は一瞬しか浸かることが出来なかった。「ペットと泊まれる宿」を謳うのならば、ここは、要改善点だと思う。

仕方がないので、部屋に戻って、彼と「風船遊び」を始めた。チャロ君は、まるで猫のように風船にじゃれついて、非常に楽しそう。

だがしかし、あっという間にその風船は割れてしまい、チャロ君の楽しいひとときは、一瞬で終わってしまったのだ・・・ああ、可哀相。

8時30分。チェックアウト時間の11時までには、まだ間がある。そこで例の「
三大湯めぐり」を愉しむため、シャトルバスに乗り込んで「
湯元 第二名水亭」へと向かった。
ここのお風呂も、温泉地らしい開放感があり、なおかつ清潔感の溢れている。水着を持って行かなかったことと、私自身がカナヅチであるために、「温泉ビーチ」を愉しむことは出来なかったが・・・
そして、10時40分にホロホロ山荘をチェックアウト。ペットと泊まれることとバイキング等の食事の良さは特筆すべきだが、「温泉宿に泊まった」というプレミアム感を味わうという点ではやや欠けたという印象ではあった。ペット同伴ではなく、かつ資金的に余裕があるのなら、どちらかの「名水亭」に泊まるべきであろう。

11時30分。帰りは羊蹄山を横目に、京極町の「
ふきだし公園」に立ち寄る。

当然のごとく、湧き出す名水を汲まなければいけないのだ。

ただ、レガシィ2.0iはすでに荷物満載の状況だったので、名水はちょこっとしか汲めなかったが・・・

もちろんチャロ君にも、名水をおすそわけ。

小腹が減ったので、
名水珈琲とコロッケで腹ごしらえ。ブラックなのに水自体の甘味のあるこのコーヒーと、サクサクの衣のコロッケの組み合わせは絶品だった。

13時45分。余市のローソンで遅い昼食を摂る。私が選んだのは「
どかのせ冷し焼豚ラーメン」。トリプルチャーシューと旭川系醤油味の冷たいタレがうれしい一品だった。

16時頃に我が家に帰宅。私がホテル(
湯元 第二名水亭)で購入したお土産は、「
北海道じゃがッキー」「
塩辛、干しちゃった」「函館イカラーメン(
とかち麺工房製)」の3点。

そして、キャンプの生ゴミやコンビニ弁当のパック等、持ち帰ってきた大量のゴミ。近年はキャンプ場でもゴミ持ち帰りが当たり前になりつつある。牡蠣やホッキの殻等、匂いのするものはポリ袋に包んで空になったクーラーに入れて持ち帰ってきた。今後キャンプに行く際には、魚やエビ・カニ・イカ等匂いのする生ゴミが出てしまう食材は、なるべく避けるべきかもしれないと、ふと思ったりした。

帰ってきても暑かったので、この日も庭でBBQを愉しむことに。

手羽先・こにく・味噌ホルモン・・・ああ、8月に入ってから喰ってばかりである。だが、
特定保健指導のことはこの際忘れ、短い北海道の夏を愉しむことにしよう。