親分:長引く不況のせいか、コンパクトカー全盛の今日この頃だねぇ。今夜は、トヨタ・日産のコンパクトカー、ヴィッツとマーチを、本音で語り合いましょうや。
ハリー:歯に衣着せず、ズバズバ斬っちゃいましょう!
≪ヴィッツ試乗車:Jewela1.0L(FF):税込車両本体価格128万1800円≫
親分:ヴィッツは、モデルチェンジする度に、なんだか焦点がボケていってるような気がします。初代は凝縮感があってカッコ良かったんだけどネ。
ハリー:大雪で路面状況も悪かったけど、結構滑るクルマでしたね。まあ、トラクションコントロール無しのFFだから、あんなもんなんでしょうかね?
親分:TCS無しのFFでも、意外に積雪路をよく走ったんで、そこは評価してもいいと思いますよ。それよりも、内装のチープさはいかんともしがたいですネ。プラスティック感丸出しで、同じ日に見た「日産モコ」にも、はっきり負けてます。安全装備でいえば、後席中央3点式シートベルトはオプションの設定すらないし、今や軽自動車でも常識の前席シートベルト上下調整すら省略されているとは・・・喝だ!
ハリー:車ってのは乗る前の見た目が大事ですよね?見た目の美しさや可愛さや野性味とか、外観のインパクトが大切!たとえば女性についても、「外見関係ない、内面性格重視だ」ってよく言われてますけど、まずは見た目に惹かれてそれからその人の内面を、知りたくなるもんですよね?で、内面も良くてますます惚れたり、外見の良さに比べて内面がダメでがっかりとかも、経験上ありましたよ。車も同じで、まずは見た目が大切!ヴィッツは外面は良くも悪くもないけど、車内に乗ったらがっかりでした!運転してみたい気持ちが湧かないんだよね。
親分:今どき「前席ハイバックシート」の仕様があるっていうのも、ある意味驚きだったですネ。リヤシートも平板で、なんか商用車を連想しちゃう。フロントの1本ワイパーも、コストダウンと妥協の産物でしょう?
ハリー:なんか予算に合わせて必要な物を削ったというのが、すぐわかってしまうんですよ!せめて削ったのをわからないようにして欲しかったですよね。今までのトヨタって、そこがうまいなーと思ってたんだけど、今回はバレバレです!私は一発でガッカリでした。どんな客層を狙ってるのかな?私達より上の世代じゃないだろうし、若い世代もあれなら他の車にするんじゃないかな?私はあんまり車には詳しくないんですが、見た目ですぐにダメだなーと思ったのは初めてでしたよ。 喝!
≪マーチ試乗車:12X Four(4WD):税込車両本体価格140万4900円≫
親分:マーチは、スタイリングが先代よりもむしろ後退したというか、なんか無国籍っぽくなっちゃいましたネ。
ハリー:見た目は少し変わったけど、その可愛さは継承してますよ。 自分で買いたくなるという車ではないけど、運転してみたくなる気持ちにさせてくれるクルマですね。クルマって、まずこの気持ちになれるかが大事でしょ!「スプリンググリーン」の塗装と「ブラック/アイボリー」のインテリアも良かった。可愛くPOPでした!も少し明る目のグリーンならもっとPOPかな!内装もバツグンに最高ではないけど、可愛さをよく表現していて好感もてました。予算内でどれだけ可愛く見せるかを、精一杯表現してると思います。
親分:ヴィッツは削って削っての引き算で出来上がったクルマに見えてしまうけど、マーチは細かい積み上げで、できる限り価格を抑えて作ったという印象ですね。ただ一点気になるのは、それが「タイ製」であるということですかね。こういう生産方式が成功してしまうと、今後国内産業の空洞化に繋がる引き金になってしまう危惧も、無きにしもあらずです。
ハリー:マーチは、予算が無いなかで、どれだけ見た目よく見せるかをちゃんと頑張ってデザインしてやってる感じがします。あっぱれです!だから好感持てるし運転してみたくなるんですね!予算無いから、あるものを削って見せるのと、予算内でどれだけイメージに近づけて見せるかの違いなんですよ!だからこんな気持ちを感じる車は好きになりますね。多分自分では買うことは無いと思いますが、もし彼女が持っていたら運転させてもらいたくなりますね。
親分:「後席中央席3点式シートベルト」や「前席のシートベルト上下調整」も、全車標準装備。リヤシートの造りも、しっかりしてます。この辺にトヨタと日産のポリシーの違いが、如実に出てますね。この2車を較べると、日産の方が、生真面目なメーカーに見えます。
ハリー:乗った感じも悪くないですよ。冬道のガタガタ道でも問題なかったです!自分はRV好きでそればかり乗り続けてるから、その乗り味とは勿論違いますが、マーチでも心配するような滑りとかは感じませんでした。
親分:まあ、乗ったフィールはヴィッツもマーチもそう大差はなく、悪くはないですよね。強いて言えば、マーチの方がステアリング中央の据わり感があって、私好みかな?今回乗ったマーチが4WDだったからかもしれませんが・・・とりあえず、この2車の一番の違いは、コストダウンが目に見えるか見えないかという点なんでしょうね。
ハリー:いやー、今の車は性能よいなーと思いますよ。それと対応していただいたディーラーの方も親切だし、的確な話をしてくれてよかったですよ。マーチ乗れて良かった!やっばこれからは実際に乗ってみなきゃダメだね!最後に一言、マーチはPOP!カタカナじゃないPOP!そんな楽しい車でした!あっぱれ!
その日は休暇の日程が合致したニータ氏と共に、私が月イチと決めた「外食ラーメン」を愉しんだ。
11時39分、札幌市豊平区の「山嵐」に到着。
ココは、私がレガシィに初試乗した時以来の付き合いの、スバルの担当さんのオススメのお店なのだ。
近年流行の「食券前払い制」である。とりあえず、フラッグシップと思われる「白スープ」(750円)の食券を購入。
著名人のサインが、トイレの前の壁一面に張り出されている。地元TV局のアナウンサーの方のものが多いようだ。
11時48分。それは目前に供された。
麺は太目で腰が強く、弾力性に富んでいる。クリーミーで甘みのある、背油チャッチャ系スープとの相性もバツグン。
ダブルで入っているチャーシューが、減量中の私のハートを、稲妻のように駆け抜ける。
11時53分、麺を完食。
そして、重要なポイント。このお店では、なるべくスープをたくさん残すように、気を遣って喰わなければいけないのだ。
それは、「極細麺替え玉」(50円)を愉しむためである。
私は今回は「黒」(黒い油が入り、焦がしニンニクが香る一杯に変化)をオーダー。
11時55分。替え玉がテーブルに。
それを丼に投入すると、褐色の焦がしニンニク(≒マー油)が、ホワイティなスープを遊泳するように溶け込んでいく。
いやあ、この細麺もしなやかで、つるつるとウマいのだ。まさに「一杯で二度おいしい」グリココンセプト!
そして11時59分、全てを完食。
3月のラーメンは、非常に満足いくモノであった。
800円で、実質2杯。これを素晴らしいと言わずして、何と言おう!
参考までに、同行したニータ氏のインプレッションは、以下のとおりです。
『私は、「海スープ」(750円)をオーダーしました。 最初は細かい天かすが浮いてるのかなーと思う位にスープが覆われてましたが、あれはよく見たら背脂なんですネ!スープは魚系なダシの感じが美味しかったね。背脂たっぷりだけど、重い感じなくスープも全て完食!追加麺は細麺で美味かったけど、個人的には最初の太麺に一票だね!次回は最初から替え玉注文して、太麺と細麺のハイブリッドでいただきたいです。お店を紹介してくれた、スバルの美白系レディに、感謝感激雨あられです!』
もう、3月だというのに、なんなんだろう!この大雪は・・・
帰宅すると、駐車場は雪だらけ。半クラッチでクラッチを焦がしながら、無理やり駐車した。
そして、屋根からの落雪で、ベランダは埋もれてしまった(泣)。
嗚呼、明日は、雪かきだ・・・
今日は、男の私もうれしい「ひな祭り」である。
それはもちろん、夕食がプチ豪華になるからにほかならない。
メインディッシュは「シーチキンちらし寿司」。
さらには「ささみカツと千切りキャベツ」。これに醤油をぶっ掛けて喰うのが、私のたしなみなのだ。
お口でとろける「カマンベールチーズ」。
デザートの甘味は「いちご大福」!
ああ、今年も飽食の、じつに愉しいひな祭りでした。