『生命の大地:アボリジニ文化とエコロジー』
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デボラ・バード ローズ、2003、『生命の大地:アボリジニ文化とエコロジー』、平凡社
訳者の保苅実さんは、惜しまれつつ2004年にこの世を去ったのだが、かれにとって、本書の作者のデビー(デボラ)は、大きな意味を持っていたようだ。本書の後書きには異例の著者と訳者との対話が記されている。訳者の保苅は、「この本は、今でも僕のバイブルのような存在ですしアボリジニの人々と暮らしながらコミュニティで書き続けたフィールド・ノートとともに、何度も立ち返って読みなおす書物です」と語っている。
本書は、著者がオーストラリア遺産委員会の依頼を受けて著したもので、先住民族のアボリジニたちの土地とのかかわりについて、彼らの生活する場としての大地に関する先住民族としての意識について、かれらの神話やさまざまの語りを通じて明らかにしようとしている。問題性を告発するのではなく、西欧主流社会(あるいは、近代社会)の大地についてのイメージの貧困さ(つまりは、先住民族の考えをふくみ組み込むことができていない)について、淡々と指摘している。
訳者の保苅実さんは、惜しまれつつ2004年にこの世を去ったのだが、かれにとって、本書の作者のデビー(デボラ)は、大きな意味を持っていたようだ。本書の後書きには異例の著者と訳者との対話が記されている。訳者の保苅は、「この本は、今でも僕のバイブルのような存在ですしアボリジニの人々と暮らしながらコミュニティで書き続けたフィールド・ノートとともに、何度も立ち返って読みなおす書物です」と語っている。
本書は、著者がオーストラリア遺産委員会の依頼を受けて著したもので、先住民族のアボリジニたちの土地とのかかわりについて、彼らの生活する場としての大地に関する先住民族としての意識について、かれらの神話やさまざまの語りを通じて明らかにしようとしている。問題性を告発するのではなく、西欧主流社会(あるいは、近代社会)の大地についてのイメージの貧困さ(つまりは、先住民族の考えをふくみ組み込むことができていない)について、淡々と指摘している。
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