South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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『タイワニーズ:故郷喪失者の物語(電子版)』

野嶋剛、2018、『タイワニーズ:故郷喪失者の物語(電子版)』、小学館

東アジアにあるひとつの地域としての台湾はさまざまな地政学的な状況に左右されてきた。大陸からさまざまな人々が吹きだまってきたのは日本も同様ではあるとしても、政治的な状況は困難を極めたといえよう。本書で取り上げる人びとは日本に居住する人びととその祖先としての台湾関係者であるので、日本と台湾との関係が輻湊する近代以降を取り上げても、台湾出兵、日清戦争による台湾の植民地化、日本による皇民化教育、日本の敗戦、国共内戦の結果中華民国政府の台湾への移動、中華民国政府の白色テロによってかきたてられる複雑な親日感情、東西冷戦下の日本の反共政策、日中国交回復などなど、これらの歴史的事件の間、台湾の人々は日本国民でもあったので生活のために日本本土への移住を決め、また、政治的な状況の変化によって帰国を迫られ、国交回復の状況次第で生じる国籍のゆらぎ、などなど極めて多様な状況が起こる。

本書は、トピックとして、政治、日本語、芸、食、故郷喪失、タイワニーズをそれぞれの章で扱い、台湾と日本の関係やアイデンティティの問題について、日本のそれと対照させながら詳しく描く。ジャーナリストとして取り上げる人びとの系譜にさかのぼって調べ上げ、本人や関係者とのインタビューを通して詳述していて、台湾のことを詳しく知ることができる。

本書のタイトルはカタカナの「タイワニーズ」であるのは、台湾という文字の持つさまざまな既存のイメージを脱して新たな、そして、多くの日本人が考えることもないような、出会うこともないような問題を突きつけている。

タイワニーズ 故郷喪失者の物語
野嶋剛
小学館

2019-02-21 20:40:00 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


シドニーの友人RL宅にお呼ばれ

枕が合わないなあと、夜中転々としていたつもりだったが、結構よく寝ていたようで、気がついたら9時!帰国の日にこれをやらかしたら大変だ。サンスクリーンを閉めずに寝ることにしよう。

10時ごろ、宿をでて、White Rabbitに行くが、またもしまっている。どうなっているんだ?ここは。たしかに、中で何か工事をやっている風なので、潰れたというわけではないのだろうが。次は、Redfernの先のUtopia Artに歩いて向かう。この時点でOpalカードを持ってくるのを忘れたことに気がついていなくて歩き始めてしまったのだが、この時気がついていれば、雨に濡れずにすんだのに。

Redfernの駅を過ぎて、オーストラリアの友人JRの勤め先の前を通ることに気がついて、久しぶりに彼にメールをしてみる。間も無く返事が返ってきて、彼は今メルボルンで働いていると。

Utopia Artというのは、別に中央砂漠のUtopiaとつながっているのではなく、むしろ、Papunia Tulaが間に入って中央砂漠の作品を買ってきているらしい。倉庫のような入り口の奥にギャラリースペースがある。Indigenousだけでなく、Non-Indigenousのアーティストも扱っているのだと。
Redfernから電車に乗ってCircular Queyに出ようと思ったらOpalカードがない、昨夜着替えた後、胸のポケットに入れたままにしてしまったようで、しょうがないのでまた歩いてホテルまで戻る。途中から涙雨が。結構濡れた。ゴアテックスのウインドブレーカーを着て宿を出る。

MCAの4Fのカフェで昼を食べようと思ったが混雑。Yirrawaraの作品をながめて、近くのWild Gingerという昔のSailors Thaiとよく似た感じの店に入る。エビ焼き飯。あまり唐辛子辛くなくてよかった。

St Jamesまで電車で出て、Art Gallery of NSWに行く。Yirribanaコレクション(スペースが半分ほどになっている)を見た後、B1のNonggirrnga Marswili: from my heart and mindと、GFのJudy Watsonのthe Edgeという展示をみて、有料の3つを見る。Brett Whiteley: drawing is everything、Masters of modern art from the Hermitage、Heaven and earth in Chinese art: treasures from the National Palace Museum, Taipeiをみた。

Brett Whiteleyはよく知らなかったが、人物画が面白かった。かつてアムステルダムでヘルミタージュの分館で堪能したのをおもいだした。ロマノフ家とオレンジ家が婚姻関係があったらしい。アムステルダムのそれも広大で、近代ヨーロッパ絵画史をレビューするという感じだったが、もちろん、それとはくらべることはできない規模だが。玉の東坡肉は台北の故宮でも見たな。

16時までに宿に戻ってしばらく休憩、18時ごろ出る。友人RL宅までバスで行く。積もる話を色々と。
彼の手料理、パンプキンスープ、サーモングリルとサツマイモのマッシュと青梗菜の付け合わせ。アイスクリームと果物のポンチ。彼のところでは、いつもサーモンなのだけれど、たぶん、彼のレギュラーなメインはきっと魚なんだろうと彼との会話で納得。

このシーズン、季節の変わり目とは言え、こんなに雨に降られるのは珍しい。まるで日本の梅雨の雨のようなしとしとと降る雨。RLによると、今年は1月から雨と湿度の高いシドニーなのだそうだ。これも、温暖化の影響かと。

2019-02-21 19:29:43 | 夕食・パーティなど | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


2月20日(水)のつぶやき


2019-02-21 05:52:14 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )