South Is. Alps
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Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
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手作り餃子、枝豆

手作り餃子:キャベツ半玉をあらミジンに刻む+ニラをあらミジンに刻む+塩もみ+よく水分を絞る+生姜みじん切り+ブラ二度挽きミンチ+濃口醤油+オリーブオイル、粘りが出るほどよく混ぜる。既成品の餃子の皮に包む。水餃子と焼餃子。昨夜の335でまかないの餃子にオリーブオイルと聞いていたので、採用したが、オリーブオイルを入れても大きな変化はなし。食べるときには、豆板醤+黒酢+濃口醤油
枝豆

2019-06-30 20:17:10 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『ねじまき少女(上)(下)(ハヤカワ文庫)』

 
 近未来のタイを舞台にしたSF。石油が枯渇し、水没している世界。エネルギーはゾウを遺伝子操作して作り上げたメゴドントによる動力、ゼンマイを利用した動力あるいは瞬発力を利用する武器が使われている。一方、遺伝子操作の技術はメゴドントのみならず、サイボーグである「ねじまき少女」(生殖能力を持たないが、人間以上の身体能力をもつ。日本が作り出して非合法にタイに持ち込んでいる)も作り出す。また、遺伝子操作により様々な食物が作り出され、タイは遺伝子バンクをつくってこれを死守しようとする環境省の白シャツ隊と外国人の技術を利用して国家を支配しようとする通産省の争いという政治的な背景も存在している。一方、タイ王国の少女王への崇敬とピーという精霊の実在は実感されている。
物語はそうしたタイにおける「ファラン」とよばれる外国人による遺伝子操作や政治体制に対する介入の物語とみえ、こうしたセッティングの背後にあるオリエンタリズムが気になるところだ。読者としては、おそらくはアメリカを中心とした欧米のSFファン、実際、本作品はヒューゴー賞/ネビュラ賞/ローカス賞などを受賞するニューロマンサーにカテゴリーされている。タイの読者はどのように感じるのかと思ってしまう。

2019-06-30 17:07:14 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『天皇は宗教とどう向き合ってきたか(潮新書)(電子版)』

 本書は、少なくとも江戸期までは、天皇家の宗教は神道でなかったところから記す。天皇家の私的祭祀はあれ、亡くなれば火葬され、仏教寺院に葬られていたのである。そうした状況から大きく変化したのは明治以降であり、明治政府の国家観がかかわっていたわけである。

昭和天皇の宗教観について、摂政時代からの訪欧時のカトリックとの出会いや神功皇后と自己を重ね合わせる母・貞明皇后との葛藤、宮中祭祀への態度、太平洋戦争末期の宇佐八幡や伊勢神宮への祭文に見られる宗教観、敗戦後の明仁皇太子の教育問題についてバイニング夫人を家庭教師とすることなどにみられる、宗教観の揺らぎについて述べられる。また、上皇となった明仁の天皇時代の皇后をともなう行幸啓についての「仁」をほどこすかのような儒教的意識につても指摘する。最後に、新天皇即位後の新しい皇室のあり方をめぐっての「三重権力構造」の可能性や外国人の増加による天皇観の日本人とのずれ、新天皇と新皇后の宮中祭祀への関与についての変化の可能性などが指摘され、いずれも興味深く読むことができた。

2019-06-30 10:32:24 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )