今年度の地元小学校の放課後学習「成器塾」が始まりました。成器塾の名前の由来は、長州藩の藩校「明倫館」の分校「成器堂」です。幕末、今の田布施町にあった文武両道の郷校です。地元小学校の前身で、校内に成器堂の変額(レプリカ)と吉田松陰像が飾ってあります。
さて、私はその成器塾のクラスのうち、「手芸と料理」教室を担当しています。私はサンプルを事前に作ったり、スケジュールを考えたり、材料や用具をそろえたりなどのマネージメントを主にしています。子供達を教えるのは、主に指導員のおば様方です。子供に請われれば私も教えます。なお、料理は傷みにくい冬を予定しています。
放課後学習 成器塾「手芸と料理」教室、最初は手芸「刺し子」
手芸は、やはり針と糸の手仕事が主になります。そのため、玉止め、玉結び、運針の基本を覚えてもらうため、今年度の初めは刺し子を教えることにしました。最初、私が作ってきた刺し子の見本を見せました。そして、好きな布や好きな色の糸を選んでもらいました。四年生はまだ裁縫キットをもらっていないとのことですので、用意した針,ハサミ,糸通しなどを貸しました。子供達も指導員さん達も、和気あいあいに談笑しながら手芸を楽しんでいました。なんだか井戸端会議のようでした。さて、どんな作品をが出来上がるでしょうか。
最初、校庭で開講式 楽しげに針と糸 運針を指導員に習う
今年も、小学校の放課後学習「成器塾」が始まりました。私は「手芸と料理」教室を担当しています。今年は4,5年生の8人が教室にやってきます。6月~2月に教室を開きます。平均2回/月で開催します。なお、料理は具材が傷みにくい冬の1,2月を予定しています。
さて、初回は裁縫の基本である運針を練習してもらおうと思っています。そのため、市販の刺し子のキットを利用して、玉止め、玉結び、運針などを練習してもらいます。その刺し子のサンプルを作りました。
刺し子キットを利用して作ったサンプル
ただ刺し子で運針するだけではつまらないと思います。子供達が刺し子した布を、最終的にコースターに加工します。コースターにすれば家庭でも使えます。コースターに加工するときは手回しミシンを使おうと思います。1こま1時間30分なので、3こまを予定しています。四年生はまだ裁縫道具をもらっていないと聞きます。四年生用に針や糸などを用意します。運針に慣れれば、続いて袋、ティッシュペーパーケースなどの小物を作ってもらおうと思っています。12月は毎年の事ですが、干柿作り、クリスマスフェルト細工をしてもらう予定でいます。他の協力者のメンバーさん達と楽しみながら教えようと思います。
刺し子キットを人数分 各種色の糸も用意 サンプル作り
4月初め、今年度の少年少女発明クラブの開講式がありました。そして、先日3回目の小年少女発明クラブがありました。1~2回目は、子供達が考えたアイデアを図面化することが主でした。考えたアイデアを図面化することは、小学生にはなかなか至難のようです。3回目からはそのアイデアを形にする工作です。図面がしっかりしていないと何度も修正する必要があります。
私は、子供達にとって失敗することも大切な経験だと思っています。そのため、あれこれ指示しません。なるべく子供から相談された時だけ指導するようにしています。いわば見守り指導です。子供達にとっても、したり顔で先回りする指導ではやりにくいのではないかと思います。
工作室の各テーブルで工作に励む子供達
私の子供達に対する指導方針の一つに、「子供達にあれこれ指導したことを100%期待しない。」があります。教えたうちの20%位体得してくれればOKです。教えたことを100%子供達に期待すると、「こんなに教えたのに覚えてくれない!」と疲弊してしまいます。
風が流れるように指導します。子供達を通り過ぎる風が大部分ですが、運良く子供達に当たる風があれば良しです。
自分で板を切る 自分で穴あけ 指導者が付く時も
コロナ禍がまだ治まらない昨今ですが、今年度も地元小学校で放課後学習があると思います。そのため、私が教えている「手芸と料理」コースの年間計画を立ててみました。まず、手芸を何にするか考えました。去年と同じテーマでは子供達に飽きられてしまうかも知れません。そのため、今までにないテーマ「ペットボトル用の布ケース」を作ってもらおうかと考えました。難しさの程度を知るため、まず自分で縫ってみることにしました。
低学年にはやや難しいか?ペットボトル用の布ケースを試作
ペットボトルの布ケースを作るにあたって、対象のペットボトルを決めました。「大は小を兼ねる」とばかりに、円柱形の大き目のものにしました。そして、そのペットボトルに合わせた型紙を作りました。型紙は三種類に作りました。一つ目はペットボトルの側面です。長方形です。二つ目はペットボトルの底面です。円形です。三っつ目は底面にのりしろ部径1cmを加えた円形です。三っつ共にのりしろ部や紐を取り付ける部分を考慮した大きさです。切り取る布は二枚で、一つ目と三つ目の型紙を使います。
三つの型紙を作る 型紙に合わせて描く 底面用の布を切断
子供達には手縫いで教えますが、試作品のためミシンを使いました。最初に、側面になる布を加工します。ペットボトル布ケース上部の口を絞るための紐を通す場所です。紐を通す入口と出口を畳んで縫いました。次に、紐を通すため側面布の上部2cmを折り畳んで縫います。これで、紐を通す袖部ができました。次が、一番難しい箇所です。ペットボトル底部になる円形の布とペットボトル側面になる布を合わせ縫いします。筒になるように縫います。のりしろ部に沿いながらミシンで一針一針注意深く縫います。
側面の紐を通す袖部を縫う 底部と側面を合わせながら縫う
ペットボトルの側面になる布と底部になる布を縫い終わると、側面を閉じる部分が余ります。その合わせ面を縫い終わると出来上がりです。あとは、ペットボトルの口部を絞るための紐を袖部に通します。紐の色は子供達に選ばせようと思います。紐を通すと、紐の端を結んで完成となります。
試作してみた結果、側面と底部が筒になるように合わせながら縫うところがやはり難しいです。友達のお孫さんである五年生に見せて、作ってみたいと思うかどうかで採用可否を決めようと思います。
筒状になった布 側面を縫って出来上がり 紐の色を選ぶ
毎年の今頃、各小学校を回って歴史や史跡などについて授業をしています。今回は麻郷小学校3年生に「むかしの生活」についてお話をしました。3年前までは子供達が郷土館にやって来て、古い道具を見たり実際に使ってみて昔の生活について勉強していました。ところが、コロナ惨禍のため郷土館が閉館となったため生徒さんは郷土館に来ることができなくなりました。そのため、2年ほど前から郷土館から小学校に行って授業をすることになりました。
田布施町や麻郷の昔の生活や古い道具についてお話
元々は移動郷土館と銘打って、各公民館や公会堂などに出かけて「地域の歴史や成り立ち」などについて地域の皆さんに講演していました。話が変わりますが、國木田独歩は田布施町にとても関わりがある小説家です。國木田独歩生誕150周年に合わせて、6年生には國木田独歩に関わる史跡を案内・解説しました。
岸佐藤兄弟元宰相のお話 手回し蓄音機を聞かせる
自分の生まれたふるさとを誇りに思うように、田布施町が生んだ岸佐藤兄弟元宰相や田布施町にしかないノーベル平和賞についてもお話をしました。そして、自分たちの曾祖母が使ったであろう古い道具について実物を見せながら解説しました。お話だけだと眠そうなので、実物を動かしてみせました。例えば、手回し蓄音機,昔の手回しミシン,火で熱を貯めて使う昔のアイロン,はだか電球,ダイヤルの無い超古い電話機,明治時代の小学3年生の教科書数点,手桶などです。子供達が一番関心を示したのは手回し蓄音機だったように思います。実際にハンドルを回してみせたり、回転する昔のレコード盤に針が触って音楽が流れたからでしょう。
超古い電話機のお話、どうやって電話番号を入れるかな?
コロナ惨禍で小学校の放課後学習成器塾が中止となったため、次回作る予定だったお汁粉作りができなくなりました。そのため、最後の成器塾で作ったお汁粉の素材(上新粉など)が無駄になりました。しかし、せっかく子供達が一生懸命作った素材がもったいないです。そこで、とある家庭でその素材を使ってお汁粉を作りを楽しんでいただきました。成器塾の子供 ,お兄ちゃん,お母さん,お婆さんなどが協力して賑やかに作った食べたそうです。その家は4代が暮らしているので、ひいお婆さんも加わったかも知れません。
楽しそうに上新粉(もち米粉)をお団子にしている子供
お汁粉に入れたお団子は次の三種類の粉で作りました。もち米を粉にした上新粉,うるち米を粉にしたお団子粉,、そして小麦を製粉した小麦粉です。それらのお団子の味の感想を聞いてみました。すると、一番美味しかったのは上新粉、次に美味しかったのはお団子粉とのこと。小麦粉のお団子は前者より下とのことでした。小麦粉は製粉したままの全粒粉でしたので、糠味だったのではないかと思います。来年度の成器塾では、これらの味の違いを子供達みんなで食べ比べて欲しいと思っています。
左は団子粉(うるち米粉)で右は小麦粉で作ったお団子
これまでは手芸を中心に子供達に教えていましたが、今月は調理を教えようと思います。調理と言っても素材から自分で手作りします。今回は、お汁粉に入れる団子の素材にするため、うるち米ともち米を製粉しました。手回し製粉機を使ってお米を製粉するのです。子供達は初めての製粉だったようです。わーわー言いながら、楽しそうに製粉機のハンドルを回していました。なお、お汁粉にする小豆ですが、6月に種まきして育てましたがカメムシが大発生して不作でした。そのため、やむなく購入することにしました。
楽しそうに製粉機のハンドルを回す子供達
ところで、前回渋柿の皮を剥いて作った干柿を持ってきてもらいました。どれも食べられそうなほど干柿ができていました。しかしながら、二人の子供は外で干しているうちに雨に濡れてしまったそうです。その二人には、それぞれ二個ずつ干柿を手渡しました。手渡す時、干柿を手でもみもみするとより美味しくなることを言っておきました。
美味しそうな干柿 うるち米を手回し製粉 もち米を手回し製粉
手回し製粉機を二つ使って製粉しました。子供四人あたり一つの製粉機です。一つの製粉機でうるち米を製粉しました。もう片方の製粉機で、もち米を製粉しました。どの製粉機も一度では細かな粉にはなりません。最初に荒く砕き、次に細かく砕き、何度かこれを繰り返して最後に微粉にします。最低五回位は製粉を繰り返す必要があります。荒く砕く時はゴリゴリする音が出ますが、微粉になるとだんだんサーサーする音に変わります。
もち米を製粉して上新粉に うるち米を製粉して団子用粉に
ついでに小麦も製粉しました。この小麦は以前、子供に種まきしてもらい育てたものです。その粉で作った団子もお汁粉に入れてみようと思います。各団子の食べやすさ、美味しさ、味の違いなどを体験してもらおうと思っています。次の成器塾では、今回作った粉に水を加えて団子にします。そして、お汁粉に団子を入れてみんなで食べようと思っています。美味しいお汁粉ができるでしょうか。
だんだん細かい微粉に コップで粉をすくう 三つの袋で粉を保管
去年コロナ惨禍で開催できなかった新春たこあげ大会、子ども会育成連絡協議会主催で二年ぶりに開催されました。雲一つない紺碧の空の下でのたこあげ大会でした。私は、子供達が作ったたこの「デザイン賞」と「よく飛んだで賞」の審査員と一人として参加しました。ついでに、一昨年作ったたこを持参して参加しました。開会式終了後、幼児クラス,低学年クラス,そして高学年クラスが順にたこあげをしました。残念ながら風が弱めでしたので、それほど高くは揚がりませんでした。でも、子供達は去年自作したたこを一生懸揚げていました。
青空の中、たこを一生懸命に揚げる子供達
この元旦、田布施町内をとぼとぼと30km位ウォーキングしてみました。歩いている時、たこあげをしている姿を誰一人として見かけることがありませんでした。さらに、駒回しや羽根つきなどのお正月の遊びをしている姿もありませんでした。私が子供の頃に比べて、今の子供達は外で遊んだり、群れて遊ぶことが無いように思います。
たこあげ大会開会式 元気よくたこあげ 一昨年作った私のたこ
たこあげが終わると「デザイン賞」と「よく飛んだで賞」の二つの賞が発表され、賞状と景品が渡されました。ところで、今回のたこあげ大会は48回目です。この回数を考えると、48年前にはすでにたこあげする子供が少なくなる傾向があったのでしょう。今回参加した子供達の保護者は40歳前後だと思います。親世代が子供の時にすでにたこあげをしなかったのしょうから、その子供達がたこあげしなくても当然かなとも思えます。
たこあげの表彰式と閉会式 デザイン賞のたこと子供達
この前、今年最後の小学校の放課後学習 成器塾でした。今回は干柿作りとフェルト細工をしました。フェルト細工は前回からの続きで、まだ完成していない子はそのまま続けました。フェルト細工が終わった子は、干柿作りを体験しました。最初子供達に一人あたり二個の渋柿を手渡ししました。
しかし、渋柿を手渡す時にちょっと失敗しました。渋柿に付いたT字型の小枝を取らないように言うのを忘れてしまったのです。後の祭りなのですが、この小枝を取り除いた子が二人いました。これでは干柿をぶら下げることができません。予備の渋柿を持ってきて良かったです。ところで、私はいつも包丁で渋柿の皮を剥きますが、子供達は包丁を使ったことがないようでした。そのため、ピラーを使って皮を剥いてもらいました。
皮を剥いた渋柿を紐に吊るす子供達、お酒で消毒
一昨年放課後学習で干柿作りをしましたが、去年はコロナ惨禍のためできませんでした。そのためか、ほとんどの子は初めての干柿作りでした。私は左手に渋柿を持つて、右手に持った包丁で皮を剥きました。剥く様子を子供達に見せました。一方子供達は、紙皿の上に渋柿を置いて、左手で渋柿を押さえながら、右手に持ったピラーで皮を剥きました。皮を剥いた渋柿はヌルヌルと滑るため、ピラーでの皮剥きはやりにくそうでした。
一人二つの渋柿を取る 紙皿上で皮剥き ピラーで上手に皮剥き
渋柿の皮を剥き終わると、テーブルとテーブルの間に掛けた竹竿に紐を結んで垂らします。その紐を剥いた渋柿のT字型の小枝に結びます。皮を剥いた渋柿はヌルヌルと滑るため結び付けにくそうでした。何とか二つの渋柿をぶら下げると、アルコールで消毒しました。アルコール度の高い(40度)お酒を消毒用にしました。へた部を中心にスプレーを使って抜きつけました。
渋柿の皮を剥き終わる 竹竿に渋柿をぶら下げる フェルト細工の子供達
消毒が終わった干柿は、いったん子供達に持ち帰ってもらいました。この時、干し方を描いたメモを渡しました。そのメモには、①風通しが良く、雨が吹き込まない軒下で干すこと。②カビが生えたら捨てること。③部屋で干す場合は扇風機で風を当てること、などが描いてあります。来年最初の放課後学習に干柿を持ってきてもらいます。みんなちゃんとした干柿になっているでしょうか。ところで、フェルト細工は今回で全員完成しました。クリスマスにちなんだデザインが多かったフェルト細工でした。
わいわい楽しい皮むき作業 完成したフェルト細工の数々
文部科学省の「地域との協働による高校教育改革」農工維新!田布施あいキュービックプロジェクト研究成果発表会に行ってきました。3年ほど前のことになりますが、当時の校長先生,県職員と一緒に文科省に行ってこのプロジェクトをPRし、このプロジェクトを推進する予算を獲得しました。
そして3年後の今回、このプロジェクトの成果発表を体育館で拝聴しました(朝10時から午後14時過ぎまで)。大きく分けて、①3年生による成果発表,②基調講演,③1,2年生による調査報告でした。①には私の思い入れがあります。それは今回発表した3年生が1年生の時のことです。田布施町の歴史を知るため、江戸時代の土木工事跡を生徒や先生と歩いたことです。灸川上流の溜池跡や平生町の海岸沿いの塩田跡も説明しながら歩きました。田布施町の古代から現代までの歴史なども解説しました。その時の1年生が3年生になり、就職先が決まっている子もいるとのこと。彼らの成長の早さに驚きました。月日の流れは早いものです。
田布施町の観光や特産などの調査&PR発表、チャットでも質疑応答
お昼休憩時、用事があって我家に帰りました。そして、③1,2年生による調査報告会に間に合うように戻りました。コロナ惨禍対策のためか、密にならないようにオンラインで発表が行われました。発表会場は体育館で、数グループがテーマ別に同時に発表していました。聞く側は、各教室でパソコン上で発表を選べるようでした。そして、質問があれば、チャットで発表会場と会話するシステムになっていました。私は発表会場にいたため、質問が途切れた間合いを狙っていくつか口頭で質問してみました。親しい先生や生徒さんともお話をしました。このプロジェクトは生徒や故郷にとても良い成果をもたらしたと思います。調査,研究,実施などをした生徒さんを指導した先生方も大変だったと思います。ご苦労様でした。
3年生の成果発表を拝聴 チャットを交えて質疑応答
前回までの手芸は、端切れを使ったポケットティッシュケース作りでした。今回は、去年と同じようにクリスマスにちなんだ羊毛フェルト細工をしました。今回は、Oさんに来ていただいてご指導いただきました。使用する材料はいろいろな色の羊毛とフェルト布です。加工に使う小道具は、羊毛フェルト細工に必須のちくちく針,スポンジ,額縁などです。
成器塾開始の挨拶後にOさんから、サンプルを見ながらクリスマス羊毛フェルト細工の方法について教えていただきました。Oさんのお話が終わると、子供達は好きな色の羊毛フェルト布と好きな色の羊毛を選びました。サンタクロース,雪ウサギ,クリスマスツリーなど、各人が好きなものを羊毛フェルトで描きました。
フェルト細工の方法をOさんから聞く子供達
選んだ羊毛フェルト布や各色の羊毛を机に持ち帰ると、描きたいものを考えた後にチクチクの開始です。いきなりフェルト布にチクチクする子もいれば、紙にデザインを描いてからチクチクする子もいます。見ていると、羊毛フェルト布の上に置いた羊毛のまとめ方に困っている子がいました。各色の境目がはっきり分かるように、羊毛を寄せる方法です。私は子供達に「こうすると良いようだよ。」とチクチク見本をして見せました。
各色のフェルト布など どの色にしようかな? 紙にデザインを描く
1時間半後には出来上がった子もいれば、まだの子もいました。そのため、次回全員が完成するよう時間を取ろうと思います。それが終わると、今年最後の成器塾として干柿作りでもしようかと思います。去年はコロナ惨禍でできませんでしたが、一昨年は干柿作りをしました。小学生はまだ包丁を使わないそうですので、ピラーを使って渋柿の皮を剥ごうと思います。その後、紐にぶら下げてアルコールで消毒します。子供達にはそれを袋に入れて持ち帰ってもらいます。帰るとすぐに、風通しの良い軒下にぶら下げてもらおうと思います。
次はどんな色の羊毛にしようかな もうすぐ完成、羊毛フェルト細工
先月は1回しかなかった、放課後学習成器塾は12月は3回あります。今回は前回に続いてポケットティッシュケースを作りました。1個目は子供達に手で縫ってもらいましたが、2個目以上は、手で縫ってもいいですしミシンで縫ってもかまいません。しかし、ほとんどの子はミシンで2個目を作りました。
ミシンと言っても、足で回したりモーターで回しません。手でぐるぐるハンドルを回すタイプの古いミシンです。縫う速さは遅いものの子供のペースに合っていると思います。自分のペースに合わせて手回しミシンを使ってもらいました。そして、可愛いポケットティッシュケースがたくさん出来上がりました。
自分のペースに合わせて、右手でハンドルを回しながら縫う
今回、6年生は修学旅行で放課後学習には参加できませんでした。4~5年生の少人数での手芸でした。そのため、指導員がマンツーマンで教えることができました。私はもっぱら手回しミシンを教えました。子供達は好きな模様や色の端切れでポケットティッシュケースを作りました。そのため、その端切れの色にあったミシン糸を選びました。そして、子供達は自分の好きな速さでミシンを回して縫っていました。
様々な模様の端切れ 端切れのしわを取る チャコで布に印付け
去年はやや難しい、蓋と小物入れが付いたポケットティッシュケースを作りました。そのため、子供達には作る工程が分からないままに指導して作ってしまったように思います。今回のような容易に作ることができる方が小学生には合っていることに気か付きました。子供達も要領を覚えたのか、いろいろな柄の端切れを使って楽しみながらポケットティッシュケースを作っていました。次回はクリスマスに合わせた手芸です。
右手で回し、左手で布を押さえる 完成したポケットティッシュケース
今月は田布施中学校の理科室で少年少女発明クラブの活動です。前回は葉脈の標本作りでしたが、今回は牛乳パック二個を使って天体望遠鏡を作りました。そのため、子供達は牛乳パック二個を持参しました。私は予備として四個持ってきた牛乳パックを、忘れた子供に手渡しました。
私はもっぱら望遠鏡製作の補助として活動しました。制作した牛乳パック天体望遠鏡は意外によく見えました。ただ、天体望遠鏡のため景色が逆さまに見えます。中学校近くの山陽本線を走る電車を見ると、上下逆さまに電車が見えました。レンズの取り付けが大変でしたが、全員完成することができて良かったです。子供達は、自作した天体望遠鏡を家に持ち帰り、美しい夜空を見ているのではないでしょうか。
先生から牛乳パック天体望遠鏡の作り方を聞く子供達
先生から作り方の説明を受けると、さっそく天体望遠鏡の製作に入りました。最初にレンズを取り付ける台紙を作りました。渡された厚紙から7 x 7cmの台紙を四枚切り出します。次に、その正方形の台紙の中心にレンズを取り付ける丸い穴を開けます。ハサミを使うことができないため、特別な工具を使って丸い穴を開けます。小刀を使って穴を開けてもかまいません。私は子供達が怪我をしないように、小刀を持つ手元を見守りました。危ない持ち方をする子が数人しましたが、見つけると怪我をしない正しい持ち方を指導しました。
台紙となる厚紙を配布 切り取る線を引く 中心を丸く切り抜き
台紙の中心にレンズの大きさに合わせた丸い穴を開け終わると、二つの牛乳パックの底に四角い窓を開けました。この穴は、レンズを取り付けた台紙を貼り付ける穴です。牛乳パックは牛乳が漏れないように硬く密閉されています。硬いため小刀を上手に使わないと穴を開けることができません。牛乳パックを押さえたり小刀を握る手や指の力加減が問われます。穴が開くとレンズがみんなに渡されました。
渡されたレンズを手に取る 牛乳バックに四角い窓を開ける
渡された接着剤を使って、レンズを二個の台紙の丸い穴に取りつけます。そして、レンズを付けた台紙二個を牛乳パックの底に開けた四角い窓に取り付けました。これで天体望遠鏡は完成です。窓際に行って外の景色を覗きました。二つの牛乳パックの間隔をずらすとピントを合わすことができます。
天体望遠鏡が完成すると、子供達全員に小型のプラネタリウムキットが渡されました。このキットは黒いドームに穴を開けると、その通りに天井に星が投影されます。今回の工作を通じて、天体に興味を持ってもらえたらと思います。
レンズを取り付け 望遠鏡で野外を観測 小型プラネタリウムキット
毎年のことですが、4~10月の間はは田布施西小学校の工作室でアイデア工作や木工工作をします。そして、11月は田布施中学校の理科室で科学実験を二回します。一回目の今回は、葉の葉脈を観察する科学実験をしました。取り出した葉脈を、じっくりと観察しやすいようにラミネート加工しました。葉を溶かすための劇薬は、中学校の先生方に準備及びセットしていただきました。ありがとうございました。ほとんどの子供達にとって初めての科学実験でした。とても楽しかったのではないかと思います。
中学校の理科室で、葉脈を取り出す科学実験
今回、銀木犀の葉から葉脈を取り出しました。銀木犀などのような硬い葉は、葉脈を取り出しやすいとのことです、キャベツなどの柔らかい葉からは綺麗な葉脈は取り出せないようです。子供達は一人につき二~三枚の銀木犀の葉を切り取りました。そして、劇薬(水酸化ナトリウム)液か入っているビーカーの中に浸しました。そして、下からバーナーであぶりました。液が次第に濃い緑色になるため、葉が溶けている様子が目で見て分かります。
銀木犀の葉を切り取り 劇薬の中に葉を浸す 溶け始めた葉
葉が溶ける間、子供達は小さな紙切れに自分の言葉を書き込みました。「ありがとう〇〇」などと書きました。そして、自分の名前や好きな絵なども書きました。子供達が描いている間に、どんどん葉が溶けていきました。溶け終わると、先生が劇薬から葉脈だけになった葉を取り出しました。そして、危険が無いように葉脈を水で洗いました。これで触っても危険はありません。
紙切れに好きな字や絵を描く 溶けて葉脈だけ残った葉
次に、子供達は葉脈を取り出して、綿棒で葉脈を優しく擦りました。すると、残っている葉の残渣が取れて葉脈だけになりました。次にその葉脈から水分を取ります。新聞紙に挟んで水分をあらかた取り除き、次にドライヤー完全に乾かしました。そして、自分が好きな文字や絵を書いた紙の裏に葉脈を挟み込みました。最後に一人二枚ラミネート加工しました。子供達にとって、楽しい科学実験だったと思います。次回二回目の科学実験は楽しい望遠鏡作りです。
綿棒で葉脈を擦る ドライヤーで乾燥 熱でラミネート加工
久しぶりの麻郷小学校 放課後学習 成器塾の「手芸と料理教室」でした。前回までは刺し子でしたが、今回から余り布でポケットティッシュケースを作ります。私の方で、子供達の人数分の型紙を用意しておきました。最初、型紙から布に転写する方法のいくつかを教えました。
昔よく使ったへら,ルレット,カーボン紙,そしてチャコの使い方を教えました。次に、最近使われているチャコペンやチャコペンシルの使い方も教えました。今回は、昔使われた三角形の白いチャコを子供達に渡しました、そして、チャコを使って型紙を布に転写する体験から始めてもらいました。
型紙を手に持ち、気に入った柄の余り布を選ぶ
型紙を渡すと、自分の好きな柄の余り布を選んでもらいました。しわがある布は、アイロンで平らに伸ばしてもらいました。布を選ぶと、チャコを使って縫う線を布に転写します。今どきチャコを使う人は少ないと思います。そのため、初めてチャコを使った子供達ばかりでした。白っぽい布を選んだ子供には赤や青のチャコを渡しました。
チャコを使って転写 アイロンで折目を作る 外には綺麗な虹が
去年は、ポケットと蓋付きのポケットティッシュケースを作りました。やや難しかったようで作るのに時間がかかりました。そのため、今年は最も簡単なものにしました。刺し子で何度も縫った経験が生きたのか、一時間少しで完成させた子がいました。小学校で裁縫をまだ習っておらず裁縫箱も持っていない四年生は、次回まで完成は預けです。
次回は全員がポケットティッシュケースを二個完成できればと思います。ミシンを使う方法も教えようと思います。そして、次次回はクリスマスにちなんだ物を作ろうと思います。
四年生には転写が難しいかな 一時間少しで二人の子供が完成