東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

雨中のキャベツ植え付け

2008年09月04日 | 野菜:葉菜

 このところの長雨でなかなか農作業に入れません。苗作りしているキャベツは、植え付けがなかなかできないためビニールポット内で育ちすぎたのか葉の色が薄くなってきました。
 ここ3日ほど天候が悪くなく今日の午前中も薄日が見えたので、キャベツの植え付けをすることにしました。残念ながら午後から大雨になって作業を中断しましたが、夕方に雨が止んだので再び作業を続行して植え付けを済ませました。

           耕運機にロータリーを取り付けて畑を耕耘


 耕運機でキャベツを植えつける畝を作ると、その畝の中心部に堆肥をいれました。堆肥は、牛糞を元に作られた厩肥です。ミミズが大量に湧いていましたが、ところかまわず一輪車に放り込んでキャベツ畝まで運びました。
 堆肥を入れ終わると、レーキを使って畝全体が鞍型になるように脇の土を盛ります。そして、高低差がなくなるように丁寧にレーキで均します。

    堆肥をキャベツ畝に入れる      レーキで鞍型になるよう土盛り
 

 畝を作り終わると、黒マルチ(黒いビニールシート)を畝全体を覆います。これは、雑草を抑えるためと、晩秋以降に畝を暖めるためです。暑い夏は暑くなりすぎて苗が焼けるため使用に注意が必要です。黒マルチを張り終わると、裾を土を軽く盛って押さえます。

     黒マルチで畝で覆う          覆い終わり裾を整えた黒マルチ
 

 ここまでは順調でしたが、黒マルチを貼る頃に空が怪しくなってきました。そのうち、大粒の雨が降ってきました。「今日はここまでか」と黒マルチ貼りで作業を中断しました。家に帰ってもすることがないので3時間ほど、洗濯したり,昼食をとったり,昼寝をしました。
 15時頃に目が覚めると雨が止んでいました。これ幸いと、キャベツの植え付けを再開しました。ビニールポットで育ったキャベツ苗を畑まで運んでから、いよいよ植え付けの開始です。肥料焼けしないように堆肥をうないこんだ中心部を避けるように苗を植えました。
 
    堆肥を入れた中心部を避け、約30cm間隔で植え付け


 苗は余分に畑に運び、良い苗だけを選んで植えつけました。苗の中には虫がいて葉を食べられたものがあったり,育ちが悪いものがありました。そのような苗は除いて植えつけました。

   植え穴を開けて植え付け           苗を畝全体に移植
 

 苗を植え終わると、苗を植えた根元の植え穴に刈れ草を敷きました。いつもならば土を軽く盛るのですが、大雨のせいで周りの土は粘土のようになって使えません。土の代わりに先日草刈りして適度に細かくなった枯れ草を使いました。

          土の代わりに、適度に細い枯れ草を苗の根元に敷く


 キャベツ苗の植え付けが終了すると、害虫から守るために寒冷紗で畝全体を覆いました。この寒冷紗は稲の苗を育てるときに育苗箱を害鳥から守るために使ったものです。もう、5,6年も使いまわしています。
 畝をまたぐようにU字型のポールを何本か挿した後に寒冷紗で覆います。そして、両脇を土で盛って完全に寒冷紗でキャベツ畝を覆います。これで、害虫は一匹も入ることができません。

   寒冷紗の両脇を土で押さえる      寒冷紗で密閉されたキャベツ畝
 

 これでキャベツの植え付けは完了です。よほどのことがない限り、12月の収穫まではこのまま見守りです。堆肥をたっぷり入れたので、追肥の心配はないと思います。ただし、苗の根元に敷いた枯れ草の間に害虫が潜んでいたらと思うと心配です。時々苗の様子を観察する必要があります。
 キャベツの植え付けが終わった頃、また雲行きが怪しくなってきました。そのうち、カミナリが光り雷鳴が轟くようになり豪雨になりました。農業はほんとうに天候に左右されます。今日は、空を見上げながら足早に作業した一日でした。

             寒冷紗の内部に透けて見えるキャベツの苗

コメント
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