最後に残った強敵の切株を取り除きました。この切株、上から見てもそれほど太くないので、取り除くのは楽勝かと思いきや逆でした。根が四方に何本も伸びていたため、つるはしで叩いてもびくともしませんでした。春に幹を切ったので少しは枯れているのかと思いきや、小さな芽が出ていて切株は生きていました。そこで、根を一つ一つノコギリで切っていくことにしました。
根が四方に伸びているケヤキの切株(小さな芽が出ている)
根をノコギリで切る前に、切株の周りをスコップで掘りました。掘らないと、ノコギリが地面に当たって使えません。しかし、スコップで地面を掘るのがこれまた大変でした。切株の周りには太根からさらに細い根が縦横無尽這っていました。その細い根が当たって、なかなか掘り進めません。つるはしを使って細根を少しずつ切断しながら地面を掘りました。
根を一本一本ノコギリで切断 切り出した一本の太い根
ノコギリで根っこを切り出した後、面白いことに気が付きました。根の断面は円かと思っていたら、違いました。円ではなく楕円なのです。楕円の長い方が地上と地下を向いているのです。この根の不思議な断面を見て、熱帯の樹木の根板を思い出しました。この形の方が樹木を強く支えることができるのでしょう。
幹や枝の断面は円ですが、根の断面は楕円
この太い根を6本くらいノコギリで切り出すと、ようやく切株がぐらぐら動くようになりました。つるはしを使って切株から出ている最後の細根を切断すると、するりと抜けるように切株が倒れました。腕や手がとても疲れました。近くのお店に行ってジュースを買ってきて、その切株に座って休憩しました。これで切株をすべて撤去することができました。
グラグラし始めた切株 するりと切株が抜ける