東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い日立製トランジスタラジオ TH-660の修理(8/10)

2013年02月02日 | 古ラジオ修理工房

この日立製トランジスタラジオ TH-660の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。

  修理( 1/10) 修理( 2/10) 修理( 3/10) 修理( 4/10)
  修理( 5/10) 修理( 6/10) 修理( 7/10) 修理( 8/10)
  修理( 9/10) 修理(10/10)

  午前中たき火をしていたのですが、午後から雨が降って来ました。このため、ラジオの修理をしようと思いました。修理したのは、前回ボリュームが故障してガリ音出る一方で突然音が出なくなる症状がある日立製トランジスタラジオ TH-660です。ボリューム故障は二か所あるようです。一つはガリ音が出る事です。そして、電源スイッチがちょっとの振動でOFFになることです。まずは、その状況をシグナルトレーサーで確認しました。

  シグナルトレーサーでボリューム検査      検査できるようボリュームを露出
 

 まずは、SGで1000Hzで振幅変調した電波を出します。そして、ラジオ側の中間周波をシグナルトレーサーで拾いつつ、スピーカーで音を出します。この時、ボリュームを回します。すると、ガリ音とともに煩雑にスピーカーから音が出なくなることがあります。しかし、シグナルトレーサーからは音が聞こえます。つまり、ボリュームの摺動部が接点不良を起こしていることが分かります。また、ボリュームの電源ON/OFFスイッチが時々切れて、シグナルトレーサーにも音が検出できなくなることがあります。このボリュームは、摺動接点と電源ON/OFF接点の2か所に不良があるようです。

               接点不良の疑いがある電源ON/OFFスイッチ       


 そこで最初に、電源スイッチON/OFFスイッチ部を最初アルコールで浸して拭きました。次に紙やすりで接点を磨こうと思いましたが、接点が奥まった所にあるため紙やすりがに届きません。代わりに細いドイバーの尖った先端でその接点を磨きました。すると、電源スイッチのON/OFF不良は直りました。
 やっかいなのは、音量をコントロールする摺動接点です。困ったのは、このラジオのボリュームを固定しているアルミ板が基板に接着されて外せないことです。ボリュームを取り出すと一部が破損するリスクがあります。根本的な修理方法ではないのですが、ボリュームの摺動接点を何度も往復させて摺動接点と抵抗面を慣らす方法をとりました。その方法で、なんとかガリ音が減りました。完全ではありませんが良しとしました。これでようやくトラッキング調整に入れそうです。

      アルコールで接点を洗浄             ドライバーの先端で接点を磨く
 

コメント
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