東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオ T-45の修理(4/4)

2013年06月14日 | 古ラジオ修理工房

松下製トランジスタラジオ T-45の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。

修理(1/4) 修理(2/4)  修理(3/4) 修理(4/4)

 最後に、トランジスタラジオ T-45を掃除したりチェックをしたりしました。まず、ラジオ各部の掃除をしました。一番汚れやすいのが、一番触るボリュームやスイッチ類です。そのボリュームを無水アルコールを浸した綿棒で掃除しました。また、軽く油を染み込ませたチリ紙でバーアンテナを拭きました。

     ちり紙でバーアンテナを拭く         無水アルコールでボリュームを掃除
 

 次に、ラジオの端子類をチェックしました。端子は四つあります。下画像の左から、A:外部アンテナ端子,B:イヤホン端子(SPは停止),C:イヤホン端子(SPも鳴る),D:外部電源端子です。Dの外部電源は、適合する雄端子と相当の電源が無かったのでテストできませんでした。

    ラジオの端子 A:外部アンテナ端子,B/C:イヤホン端子,D:外部電源端子


 まず、外部アンテナ端子を確認しました。この端子は、主に短波を受信する時に使います。遠距離の放送局を受信したい時に外部アンテナを引き込んでこの端子に繋ぎます。この端子は、内部の短波アンテナコイルに繋がっているのを確認したためOKです。
 次にイヤホン端子をチェックしました。上画像Bの端子にイヤホンを繋ぐと、スピーカーの音が消えてイヤホンだけから音がでました。次にCの端子にイヤホンを繋ぐと、スピーカーからもイヤホンからも音が聞こえました。今、このようにスピーカーからもイヤホンからも音が聞こえる端子はありません。昔を感じさせる特殊なイヤホン端子です。
 これで、この松下製トランジスタラジオ T-45の修理は完了です。このラジオを丁寧に包装し、依頼元の静岡県Mさんに送りました。昔「おじいさんの古時計」と言う歌がはやりました。この古いラジオ、Mさんが若かった頃の思い出がたくさん詰まった大切なラジオではないかと思います。私も、中学生時代に買ってもらった古いラジオをいまだに大切にしています。

   外部アンテナ端子の接続をチェック         二つのイヤホン端子をチェック
 

コメント
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