虎ヶ岳をさらに下ると、岩嶽展望台に出ました。この展望台は、鉄塔下の見晴らしが良い場所です。下を見下ろすと、だいぶ下まで降りてきたことが分かります。南方面には島田川がうねるように流れているのが遠望できます。この展望台からは、一気に下りの傾斜がきつくなります。体が流されないように足で踏ん張りながら下りました。
展望が良い岩嶽展望台 夕日を背に下山 やっと渓月院に到着
この頃になると、日がだいぶ傾いてきました。夕日を背に浴びながら山を下りました。しばらく歩き続けていると、やっと目的の渓月院に到着しました。渓月院は山深い場所にあるため、日差しは屋根にしか当たっていません。風は吹いてはいなかったのですが、着いた時にやや肌寒く感じました。
やっとの思いで到着した渓月院、屋根にだけに日が当たる
ご住職の奥様にお願いして、渓月院本堂を見学させていただきました。とても古いお寺だけに年月を感じました。虎ヶ岳を無事に下山できたお礼をお祈りしました。このお寺の境内に池があるのですが、1444年創建時にこの池から霊亀で出てきたそうです。そのため、山号を霊亀と付けたとのことです。
立派な渓月院本堂 左:荒神様,右:金毘羅社 島田川支流を散策
霊亀で出てきたと言われる池に太鼓橋が架けてあるのですが、渡るとゴトゴトと音がしました。人が歩いたことが分かるように、わざと音が出るようにしてあるそうです。泥棒避けに良い工夫かも知れません。渓月院を出ると、荒神様と金毘羅様に行きました。金毘羅様は近年使われていないようで何の表示もしてありませんでした。渓月院で聞かなければ、金比羅様であることが分からないところでした。
周北第二十三番札所 綺麗に掃除されたお地蔵様 周北第二十八番札所
金毘羅社を過ぎると、島田川支流に出ました。そして、右岸を1km位上流に向けて歩きました。川にたくさんのオシドリが浮かんでいました。近づくと飛んで逃げてしまいました。
ある橋の袂近くに周北第二十三番札所がありました。ここからは支流から分かれて、常安寺に向かってゆるい上り坂を歩きました。途中綺麗に掃除されたお地蔵様、そして周北第二十八番札所がありました。ここから200m歩いて、ようやく終点の常安寺に到着しました。歩きがいのある虎ヶ岳ウォーキングコースでした。本番ウォーキングでは、スタートを常安寺にして終点を渓月院にしようかと思います。下見に参加された方々、お疲れ様でした。
今回下見をした虎ヶ岳のウォーキングコース