東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

イチジクの樹に潜む害虫を退治

2022年09月16日 | 樹木,果樹

 我家の美味しいイチジクをほぼ食べ終わりました。そのイチジクの樹を観察すると、あちこちがカミキリムシの被害にあっていました。なお、この春にカミキリムシ予防として根元を中心に薬を塗っておきました。そのため、根元は比較的被害にあっていませんでした。
 折れている枝先がいくつかありました。カミキリムシの幼虫が枝先の茎を食べたため、折れてしまったのです。こうなると、その枝を諦めるしかありません。折れた枝先は回収しました。そして、カミキリムシの幼虫の食べかすが出ている箇所を探しました。食べかすが出ている穴の中に幼虫が潜んでいるのです。

         カミキリムシの幼虫が潜んでいる穴に薬を注入


  ところで、イチジクの害虫はカミキリムシだけだとばかり思っていました。ところが、先日別の昆虫が幹をかじっているのを見つけました。甘い匂いに誘われてきたようです。それは、クワガタです。見つけたのは雌で、幹の表面をがしがしとかじっているのです。甘い汁がお目当てだったのではないかと思います。クワガタは幹をかじるだけで、カミキリムシのように幹の中に巣食う訳ではありません。比較的被害の少ない珍客ではないでしょうか。

 折れてぶら下がる枝    幹から噴き出る木屑    太い幹から出る木屑
  

 さて、カミキリムシが巣食う幹からは木屑のようなものが噴き出ています。その噴き出る穴を見つけてそこから薬を注入します。注入すると、近くの穴から薬が噴き出ます。穴から穴へと移動しながら幼虫は幹の中を食い荒らすので。幼虫が移動するトンネルになっているのです。とにかく穴を見つけては薬を注入することの繰り返しです。この幼虫を退治しないとイチジクは枯死してしまうのです。憎き害虫なのです。

   一見元気に見えるイチジクの樹     次に実るはずのイチジクの実
 

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