東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

小学校の放課後学習「成器塾」で草木染め(紫根染め)

2024年09月30日 | 子供の育成関連

 今月と来月、小学校の放課後学習「成器塾」の「手芸と染物」コースでは草木染めをします。去年は藍染めだけでしたが、今年は藍染めに加えて紫根染めと紅花染めをします。今回は紫根染めをしました。この紫は古代において高貴な色とされていました。なお紫を育てたことがありますが栽培はとても難しいです。ゆえに貴重な色なのでしょう。
 最初、子供達に白いガーゼハンカチを渡しました。そして、ビー玉,小石,ビーズ,そしておはじきなどを入れた小皿を渡しました。次に、小皿に入ったビー玉などを好きに選んでハンカチでくるんで糸で結びます。つまり紫根による絞り染めです。ハンカチを絞りながら指導員さんと子供達は楽しそうに談笑していました。

        綺麗な紫色に染まったハンカチを取り出す


 私は、子供達がハンカチを絞っている間に紫根の染め液を作りました。藍染めでは水を使いますが、紫根染めはアルコールを使います。前日無水アルコールに浸していた紫根に水を加えて染め液にしました。アルコール分が逃げないように蓋付きのガラス瓶に染め液を溜めました。

 ビーズ等を次々に縛る    紫根染め液で染める   水で染め液を洗い流す
  

 ハンカチの絞りが終わった後、そのハンカチを紫根の染め液に浸しました。染まるまでの間、来月染めるハンカチを同じようにビーズ玉などを入れて絞りました。40分位経つとハンカチは綺麗な紫に染まりました。※今回はできませんでしたが染め液を暖めるとより濃く染まります。
 ハンカチを瓶から取り出して水で染め液を洗い流しました。そして、紙タオルやドライヤーで水けを取りました。最後、アイロンでしわを伸ばして紫根染めの完成です。ハンカチは綺麗な模様が付いた紫色に染まりました。来月初めは叩き染めです。藍、インド藍、ヘナの葉を使ってハンカチを染めます。

   リッパーを使って糸を外す     アイロンを押し当ててしわを伸ばす
 

コメント
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