城崎温泉街を離れて10km位でしょうか、丸山川傍の玄武洞ミュージアムに到着しました。駐車場に車を置いてから、ガイドさんに先導されて玄武洞に行きました。玄武洞に着くと、地学などの教科書に出てくる柱状節理の岩肌が目の前に迫りました。教科書に小さく載っている写真と違って、本物の岩肌は迫るものがあります。六角形のチューブのように岩が筋状に伸びています。面白いことにその岩自身がレンガのように20cm位ごとにひびが入っているのです。昔は、その岩を運んでレンガを積むようにして石垣にしていたそうです。柱状節理の岩で作られた石垣も展示されていました。
筋のように伸びている柱状節理、玄武洞公園の青龍堂
城崎温泉近くの柱状節理を、江戸時代の儒学者が玄武洞と名付けたそうです。玄武,青龍,朱雀,そして白虎にちなんだ柱状節理が玄武公園にあります。よく耳にする「玄武岩」はこの玄武洞の岩から来ているとのこと。玄武洞と名付けた儒学者に感謝すべきでしょうね。ガイドさんが岩に磁石を近づけるとくっつきます。つまり玄武岩には鉄の成分が含まれているのです。
玄武岩の磁極の向きを調べることによって、溶岩が固まる何万年も前の地球の磁極の位置が分かるそうです。今の地球は北極と南極が磁極ですが、何万年も前は南北に磁極がない時期があったとか。例えば日本がN極でブラジルがS極の時代があったかも知れません。
玄武洞ミュージアム玄関 玄武洞の岩肌 朱雀堂の岩肌
ガイドさんから丸山川と平野の成り立ちなどにも教えていただきました。その後、玄武洞ミュージアムに戻って小さな石を二つほど購入しました。その一つは蛍石で紫外線を当てると青く光ります。11月になると思いますが、麻郷小学校で奈良地区にある大岩の由来や伝説についてお話をします。その時に玄武洞や蛍石などの石や岩についても話そうと思っています。
城崎温泉に戻るとしばらく休憩しました。そして、夕食をとってから温泉に繰り出しました。そして、城崎温泉の中心を流れる川沿いに歩きました。夜遅くまで店が開いており、たくさんの家族連れ,子供,若者,カップル,そして外国人が歩いていました。この温泉街は繁盛しているようです。
城崎温泉の中心を流れる川 玄武洞と城崎温泉のルート