東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施町郷土館 石臼を修理して小麦を挽く

2015年09月07日 | ふるさと



 田布施町郷土館にはいろいろな昔の道具があります。地域の子供達にこれらの道具を体験する機会を設けています。その道具の中に石臼があります。しかし、手で回す取っ手が壊れていたため使うことができませんでした。今回、その取っ手を修理しました。前回は取っ手に使うため板を張り合わせしました。なお、石臼本体(上臼と下臼)の目立て直しもしています。

  図面に合わせて糸鋸で板を加工    取っ手を石臼に固定する穴を開ける
 

 石臼に取っ手を固定する方法には大きく二つの方法があります。石臼の穴に取っ手を楔を使って打ち込み固定する方法、そして石臼に竹皮などで巻き付けた力で取っ手を締め付け固定する方法です。私は、後者に近い新たな方法で取っ手を固定しました。もちろん、楔や接着剤はいっさい使いません。

竹皮の代わりにシュロ縄  取っ手の軸より大きな竹筒  シュロ縄で取っ手を締付け
  

 私は、竹皮を使うような竹細工技術を持っていません。このため、竹皮の代わりにシュロ縄を使いました。最初、水に濡らしたシュロ縄で取っ手を縛り付けました。シュロ縄が乾燥すると縄が縮むためさらに締め付け力が出ます。この方法は、私オリジナルの取っ手固定方式ですが思いのほか良好でした。

       取っ手を修理した石臼を使って、小麦を挽くN館長


 ついでにもう一つ工夫しました。取っ手軸の直径より大きな竹筒を取っ手に被せました。こうすると、取っ手を滑らかに回転させることができるのです。取っ手を修理後、実際に小麦を挽いてみました。私が先日脱穀して天日乾燥した小麦を使って挽きました。石臼はとても効率が悪い製粉機です。小麦粉を少しずつ少しずつ入れることが大切です。一度にたくさん入れると粉にならず回転に力がかかります。昔の人は、石臼で辛抱する心が磨かれた言います。2,3度繰り返して挽けばとても良い小麦粉になります。

   少しずつ小麦粒を入れる         二人で挽くと回転が楽
 


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