先週、かつて一緒に勤務した方々と十年ぶりぐらいに会を持った。
発起人として挨拶をしたのだが、そのなかで会の命名に引っ掛けて
「教育界の『糸井重里』を目指している私ですが…」
などと冗談めいた言葉を使ってしまった。
が、「教育界」という部分はともかく、私にとって糸井重里は間違いなく羨望の位置にいる人である。
4月、「ほぼ日刊イトイ新聞」が新しいブックスを出した。
『小さいことばを歌う場所』
全編が糸井重里の言葉で構成されている。ほぼ日サイト限定販売である。
4月以来、ベッドの横に置いてほんの数項ずつ読み進めたり、前へもどって読み返したり…十分に浸ることのできた本だ。
糸井の個性をどう表現したらいいか迷う。
「自由」「透察」「変幻」…「肩の力がぬけている」いや「肩に力が入っている自分を冷静に見つめている、または笑える」いろいろな形容が浮かぶ。
ともかく、少しずつ少しずつ体に沁み込んでくるような数々のフレーズ、みんなお気に入りだけど、とりあえず三つほど記しておこうか。
「とてもおいしいもの」って
「卵かけごはん」ににてくるんじゃないか。
そういうことを、よく思います。
いや、これなにかの比喩じゃなくて、そのまんまの話。
原爆が落とされたおかげで戦争が終わった、
などという理屈が、
ちょっとでも正しく聞こえたとしたら、
「それはもう、とてもおかしいことなんだよ」と、
ぼくは言いたい。
いや、仮にその理屈が正しいとしたって、
ぼくは正しくない側にいるつもりだ。
ああ、ほめあって生きていきたい。
これは、ぼくの最大の夢だ。
発起人として挨拶をしたのだが、そのなかで会の命名に引っ掛けて
「教育界の『糸井重里』を目指している私ですが…」
などと冗談めいた言葉を使ってしまった。
が、「教育界」という部分はともかく、私にとって糸井重里は間違いなく羨望の位置にいる人である。
4月、「ほぼ日刊イトイ新聞」が新しいブックスを出した。
『小さいことばを歌う場所』
全編が糸井重里の言葉で構成されている。ほぼ日サイト限定販売である。
4月以来、ベッドの横に置いてほんの数項ずつ読み進めたり、前へもどって読み返したり…十分に浸ることのできた本だ。
糸井の個性をどう表現したらいいか迷う。
「自由」「透察」「変幻」…「肩の力がぬけている」いや「肩に力が入っている自分を冷静に見つめている、または笑える」いろいろな形容が浮かぶ。
ともかく、少しずつ少しずつ体に沁み込んでくるような数々のフレーズ、みんなお気に入りだけど、とりあえず三つほど記しておこうか。
「とてもおいしいもの」って
「卵かけごはん」ににてくるんじゃないか。
そういうことを、よく思います。
いや、これなにかの比喩じゃなくて、そのまんまの話。
原爆が落とされたおかげで戦争が終わった、
などという理屈が、
ちょっとでも正しく聞こえたとしたら、
「それはもう、とてもおかしいことなんだよ」と、
ぼくは言いたい。
いや、仮にその理屈が正しいとしたって、
ぼくは正しくない側にいるつもりだ。
ああ、ほめあって生きていきたい。
これは、ぼくの最大の夢だ。