すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

転々と日常が流れていく

2010年06月08日 | 雑記帳
 録って置いたBS深夜の映画放送『転々』が面白かった。

 http://tokyosanpo.jp/indexp.html

 この頃の三浦友和の活躍ぶり?の理由がよくわかるような作品だ。
 オダギリジョーと東京の街を彷徨う場面で流れてきた音楽に、うひゃあと思った。

 ♪おれたち、いつまでも、星屑ひろうルンペン…♪
 
 なんだっけ、なんだっけ、むかあし自分も唄ったことがあるような…エンディングロールで、「スカンピン」byムーンライダーズと判明。そうだそうだ30年以上昔だよなあ、でもいいなあ、買おう!と決心した。

 さて映画は、岩松了、ふせえり、松重豊の三人組が醸し出すどうしようもない雰囲気が最高で、些細な会話からどうしようもなく悲哀を感じさせるほどだった。

 番組終盤、延ばし延ばしになっていた同僚の「お見舞い」をすっぽかし映画のエキストラに入り込む三人の会話が秀逸。

 「どうしますう?」
 「知らないよ!」
 「まだ何も言っていないじゃない。」
 「あっ、ごめんごめん。」
 
 エンディングロールが終わった後にもこの三人の会話があるってことは、やはりどうしようもない「終わりなき日常」(笑)ということかな。

 たまたま日曜の夕刻から観始めたのだが、終わりころに主人公の心の声がこんなふうにナレーションされる。

 日曜日の夕飯が終わると、最低の時間がやってくる。
 「サザエさん」のエンディングテーマとともに、最低の時間が。
 
 一緒に見ていた家人と顔を見合わせてしまいました。