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カラス記念日

2011年10月04日 | 雑記帳
 今朝の新聞に、こんな見出しの記事が載った。

 カラス 数がわかります
 人の思考と同じ可能性


 カラスの生態に関する研究を続けている宇都宮大学農学部のグループが、餌を使った実験でカラスが数の大小を認識できることを解明した、とある。

 カラスが頭がいいということは、かなり知られている印象がある。ゴミのあさり方などを見ても気づくことがあるし、なんとなく世の人々は「こいつらは他の鳥や動物と違うぞ」といったイメージを持っているのではないか。自分も確かにそうだ。

 しかし、実際にそういう場面を見たのか、というと、どうもテレビ番組でたまたま見かけたり、人づてに聞いたりしただけなのかもしれない。ところが…。


 先週土曜日、PTA研修があったので学校へ出向き顔を出した。
 その帰りに学校の玄関に来たとき、駐車場付近で(その日はほとんど職員車がなかった)、カラスが急降下を繰り返しているではないか。

 なんだろうと思って、近づいてみた。

 降下したあとに、何かを啄んでいる様子も見える。
 小動物の死骸かなと思ったが、そうではなくて、クルミ(オニグルミというのかな)のようだ。

 あっ、そういえば聞いたことがある。
 カラスがクルミを割るという話だ。

 口ばしで器用にくわえながら、上昇し一定の高さのところで反転、クルミを離して落下させ、自分も急降下。割れたかどうか確かめている。

 さすがだねカラスくん、と思わずつぶやきたくなった。

 興味がわいて帰宅してすぐにネットで調べてみると、様々なページがある。
 「カラス研究室」が特に面白かった。
 http://homepage3.nifty.com/shibalabo/crow/brain/brain.htm

 2007年作成のページだが、今日の新聞記事は、ここに載せられている事項が科学的証明される一歩となったということなのだと思う。

 カラスに替わってお礼を言いたい。
 (何のことでしょう)

 それにしてもある出来事を実際にこの目で見ることは、知的な関心をぐっと高めてくれるものだなと改めて思う。

 今頃かい、とクルミをくわえたカラスは笑っているに違いない。