すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

声の力で残る

2011年10月27日 | 雑記帳
 先日はシンポジウムのことを少し書いた。
 http://blog.goo.ne.jp/spring25-4/e/d4f0e765474b01b7a3c1faf8969df611

 もう一つ、書き残しておきたいことがある。
 数日経っても自分の中に強い印象として残っている、そのこと自体に少し驚きを覚えるからだ。

 大会で研究説明した方の「声」である。

 こうした大会(全国規模、参加者約3000人)で語られる内容には、正直あまり期待はしていない。もちろん多くは正論であるが、具体に即すゴツゴツしたところは削られ、無難でやや化粧めいた語いが用いられるからである。

 そういった話が聴衆の心の中に染み入ってくるとすれば、いくつかの優れた要素がなければならない。
 その一つとして、「声」の力は大きいなあとつくづく感じる。

 教員の中にも素晴らしい声の持ち主は少なくない。
 今までそれを感じた多くは女性だった。しかし、今回は男性である。
 文字でどんなふうに表現すればいいかちょっと難しいが、あえて特徴をあげると、こうなるか。
  
 ・発音がしっかりしている
 ・声調に変化がある
 ・声質に艶がある


 他の登壇者もそれぞれにレベル以上であったが、その中でも際立っていた。

 (実は、一人あまり芳しくない方がいらして、これは何故かというとあまりに早口で、詰め込まれた内容を時間内で話さなければならないという宿命のような仕事をしておられる方で…これ以上書くと差しさわりがあるでしょうが、この業界でそういう仕事をしている人と言えば…そうです!おわかりでしょう。そのこと自体が悲しいですね)
 と横道にそれてしまいました。

 とにかく、もってうまれた才能もあると思うのだが、意識的な修練なしにはあのレベルにはいかないと感じさせられた。
 教員の使う声については、他にもいくつか思うことがあるので、いつかまとめてみたい気がする。

 立ち位置確かに、足場を強く

 何度も語られたこの大会のスローガンは、声の力によって私の心にくっきり残った。