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エクセルの手習いから学ぶこと

2011年10月13日 | 雑記帳
 Excelというともっぱら名簿や日程表作成に使っていたものだから、表計算に関しては全く手を出していなかった。
 まあその必要もなかったので当然ながら知識ゼロである。

 ところが、とある仕事で、これは計算できたら便利だろう(電卓じゃあ何時間かかるだろう)という状態になり、挑戦してみることにした。

 しかし、マニュアル本を探すのも面倒、検索して方法を見てもナンノコトヤラと、あまりにも自分の忍耐力、理解力のなさにあきれる始末である。
 そこで同僚にヘルプ!ということで、必要な計算式の入れ方とコピー、貼り付けなどを習う。

 表の中で二度三度繰り返してみると、うーん快適快適…と一歩前進した気になったのだが…。

 実は半端なことに簡単な「合計」の出し方を知っていて、数値化していたことが災いして、表の数値をいじったことによって合計の数値が狂ってしまった。
 わぁー、どうすればいい…先ほど習った同僚は既に退勤している。

 仕方なく「もとへ戻る」を繰り返して、合計値を元にもどし、どこかへコピーさせて貼り付ける作戦に出た。これも単純ではなく「形式を指定」があることに、やってみてから気づく。

 そんなことやらなんやらで、おぼつかない操作でなんとかその仕事は二日がかりで終了した。

 PCを使い初めてもう十数年経つが、機器・性能はどんどん進化しているのに、使っている当人は本当に微々たる歩みだなあとつくづく思う。
 Excelの計算には手は出さなくともいいだろうと思ってきて、きっとこの後も頻繁にするわけではないだろうから、この経験は生きないかもしれないが、二つばかりの教訓を拾い上げることができる。

 一つは、まず全体像を描くということだ。
 これは文書や名簿等をつくるとき、初めに教えてくれた人が手書きでざっと形を描くことを奨めてくれた。その大切さは何度も感じたし、その表に計算が入るとその重みはぐんと増す。
 個々の値が全て関わり合ってデータを成す、Excelはその点が徹底する。

 もう一つは、半端な知識はかえって活動の邪魔をするということだ。
 全体像とむろん関わりがあり、形としてどうなるかと共に操作として何が必要かを把握してやらないと(必要な技を知っているということ)、混乱を招くもとになる。足し算ばかりで済むならばそれはそれでいいが、それ以上拡がらないのも寂しい気がする。

 Excelの手習いから学ぶことは、様々な場でも適用されることだと今さらながらに思った。