『終の信託』(朔 立木 光文社文庫)
本の帯にある映画化が気になって買い求めた文庫だ。
中味は表題作ともう一編、どちらも主な舞台として検察庁が取り上げられる。
作者は現役の法律家。実在の事件をモデルにしながら描かれたらしいが、特に検事による尋問の場面が秀逸だ。
尋問の言葉とは、こんなふうに使われるものか。
こんなふうに誘導されていくんだな。
対象の言葉や気持ちを利用して、この後の展開が有利に進むように言葉を選び、追い込んでいく。
二編とも主人公は被疑者だが、流れをリードしていくのは、かなり「悪人」の検事だ。
結論が既に出来上がっているものへ、どう落とし込んでいくか。
それを目指している人には、対象者を真に理解しようなどという考えはない。
対象者の心情や言葉が、結論に対してどう有効か、またどう障害になるか、という点のみである。
自分がもし、不幸なことに何かの被疑者になったら、この本を再読して、検察庁へ出向きたい。
そんなことがないように願っている(笑)。
でも誰にだって、その可能性はあるはずだから、この本は参考になると思う。
本の帯にある映画化が気になって買い求めた文庫だ。
中味は表題作ともう一編、どちらも主な舞台として検察庁が取り上げられる。
作者は現役の法律家。実在の事件をモデルにしながら描かれたらしいが、特に検事による尋問の場面が秀逸だ。
尋問の言葉とは、こんなふうに使われるものか。
こんなふうに誘導されていくんだな。
対象の言葉や気持ちを利用して、この後の展開が有利に進むように言葉を選び、追い込んでいく。
二編とも主人公は被疑者だが、流れをリードしていくのは、かなり「悪人」の検事だ。
結論が既に出来上がっているものへ、どう落とし込んでいくか。
それを目指している人には、対象者を真に理解しようなどという考えはない。
対象者の心情や言葉が、結論に対してどう有効か、またどう障害になるか、という点のみである。
自分がもし、不幸なことに何かの被疑者になったら、この本を再読して、検察庁へ出向きたい。
そんなことがないように願っている(笑)。
でも誰にだって、その可能性はあるはずだから、この本は参考になると思う。