すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

酷暑に「家宝」を手にする

2018年07月24日 | 雑記帳
 三年ぶりに野口芳宏先生のご自宅で行われる素麺塾に参加した。以前も同じ時期に何度か伺ったが、これほど暑い夏はもちろん初めて。朝一番の飛行機のなかで「到着地の羽田空港は朝7時半現在30℃」というアナウンスを聞き、身が引き締まった(笑)。この暑さに負けないほどの熱を持ってと言いたいところだが…。


 10時半前に到着。ご自宅裏山の涼暉荘にある温度計は既に36℃を超えていた。しかし、団扇片手に実践発表を聞いていると、ふと熱さを忘れる瞬間もある。まさに「心頭滅却すれば…」か。山中伸之先生が資料をもとに「AIと教育」について情報提供なさった。実に興味深かった。間違いなく今後の大きな課題だ。




 流し素麺の昼食を挟み、午後からは参加者全員による俳句会が行われる。三年前の会では全体の互選2位という名誉をいただいている。詳しくは→『「夏一つ」の場に感謝!』で。しかし、実を言えば悔しいという気持ちもあったのだ。かと言って意図的に句づくりに努めてきたわけでもないし、「ほど」も分かっている。


 無理矢理ひねり出した二つの句は、「風止みていつ鳴き飽くか蝉しぐれ」と「歌声や山の端越えて夏の海」である。前句はまさにその場の状況であり、似た風景を取り上げた作品は多かった。後句は、前ぶれなく歌い出した西野さんの歌声と臨む景色を絡ませ涼しさを求める心だ。まずまずかなと自評はしたのだが…。


 印刷された諸氏の句を読み進めると、いやあ、これは良いと唸る句が散見される。ところが参加者の選発表が進み、その結果当然とはいえ野口先生の点数が一番高く、次の高得点者が今回の1位ということになり、なんとその名誉がこの私に!。賞品は、先生ご自作直筆の句の短冊。「家宝」を手にした熱い夏となった。