すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

驚きを力にし…

2019年09月19日 | 雑記帳
 「驚く力」が幸福の一つの源になるという説を聞いたことがある(ようなないような…勝手に作りだした論か!)。なんでもありの世の中で、ちょっとやそっとでは驚かなくなっている傾向は自分にもあるが、時々そんな鈍感さが嘆かわしくなる。驚く、面白がる、なぜと考える、働きかける…目減りさせてはいけない。


 連休を利用して隣県の温泉へ。以前から見たいと思っていた紫波町の図書館へ立ち寄る。複合施設内に設けたことは知っていたので、ある程度は予想していたが、広場あり産直ありで羨ましかった。驚いたのは、図書館とドア一枚隔てたホール内で、アームレスリング大会が開かれていたこと。頭も身体も鍛えられる。


 温泉からの帰路。高速に向かわず久々に国道46号線を通る。途中、そう言えばと思い出したのは角館にあるそば屋。我が町の某店に修業しにきてから開店したと聞いた。なんと住職が本業?らしい。興味が湧いたので立ち寄ってみた。ここはシンプルに冷がけと思ったが「かぼすそば」というメニューを発見。驚いた。



 図書館横のアームレスリングも、冷えた蕎麦にカボスをのせるのも、いわば組み合わせの妙である。意外性が面白さを生むのは当然としても、それがどう成立し、どう発展していくかを考えることが大切である。それは「驚きを力に」変えていくことでもある。その流れは、きっと歴史を作ってきたのではないかと…。


 連休明けの火曜日。読み聞かせで出向いた山間部の小学校で、『豆しば』を明るく「ねえ、知ってる」と読み始めたとたんに、外でバァァンという激しい音。先生も子どもたちも平然としているので、えっと驚き、何ですかと訊くと「熊よけ」とのこと。20分ほどの間に三発も鳴った。熊には驚きを力にしてほしくない。