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紙芝居をやるぜぇぃ

2019年09月26日 | 雑記帳
 中学校での飛び込み授業の経験はあるが、高校生相手は記憶がない。今回は「読み聞かせ」について若干の説明と実技披露、それに生徒たちのグループ指導が役割である。3名で一緒にということなので気楽と言えば気楽である。分担として「では紙芝居を」と簡単に言ったが、考えてみれば「保育」の授業なのである。


 自分がいくらか積み重ねた紙芝居披露もしくは指導実践とは同じではないと、期日が迫ってから気づく。保育として幼児を対象として行うわけだから…。実技指導は絵本が中心だが、バリエーションとして紙芝居もあるという位置づけだと思う。しかし、そのあたりの基礎的な知識、留意事項等ははっきりさせたい。


 そもそも「絵本」と「紙芝居」の違いとは何か。通常、絵本は絵と文によって構成されている。ある説によると「絵本では、絵で表現できることは文で表現しない」という原則があるとかないとか。絵と文(ことば)の相互作用ということになる。その点紙芝居は絵を見せるもので、文は読み手の声によって表現される。


 紙芝居とは文字通り「芝居」なのである。そう考えると音声表現上の工夫がより求められる。物語が原作のものはもちろん、説話や落語などまであるから、内容が伝わるような脚色が必要だ。この観点で保育の場で活用を考えると…おそらく「参加型」と言われる脚本が多いから、ああ結局パフォーマンスかあと思う。


 紙芝居は対象人数を考えると、絵本より多くの子を相手にできる。また年齢が異なっていてもフォローできる。絵本の場が「動」も「静」(寝かしつけるときなど)もあるとすれば、圧倒的に「動」である率が高いようだ。その意味ではテンション勝負か。高校生の醒めたような笑い顔が想像できる…負けてなるものか(笑)。