こんな歌を作り書き留めたことがある。
「いま」と言うときにはもはや今はなく「いま」という音取り残される
「いま」とはいつのことを指すのか…哲学的な問いなのかどうかもわからないが、何か書いてありそうな、読みやすい(笑)一冊を手に取った。
2019読了88
『まんが 哲学入門』(森岡正博+寺田にゃんこふ 講談社現代新書)
いくら漫画と言っても、やはり難しかった。
ただ「いま」に関する、思ってもみなかったが、魅力的な問答があった。
「いま」の反対語は何でしょう?
世界中の何人がこの問いに答えられるのか。
哲学者だからこそ、導きだせるのだろう。著者はこう記す。
「いま」の反対語は、「ものごとが生じ、変化し、消え去り、一度消え去ったものはもう二度と戻ってこないということ」です。
反対語から「いま」を意味づけると、常に流れ去るものごとに対して、不変のままに残り続ける土台のようなものと言えよう。
いくら文字や音で「いま」を表現しようと、それらが今を決定的に表しているわけではない。もはや、遅いのである。
だから、冒頭の拙い歌を推敲すれば、こうなるか。
「いま」と言うときにはもはや今はなく「いま」の音消え今があるのみ
この新書は「時間論」「存在論」「『私』とは」「生命論」の四章と、哲学書の読書案内で構成されている。
四章までは、文字だけで説明されるより、はるかにわかりやすい(気がする)。
けれど、圧倒的にわからない部分だらけだ。
ただキーワードになる語を覚えておくことは、まんざら無駄ではない気がした。
いつか、浮かんできたら、それも嬉しいことではないか。
「いまの土俵」 「詩的言語」 「誕生肯定」
「いま」と言うときにはもはや今はなく「いま」という音取り残される
「いま」とはいつのことを指すのか…哲学的な問いなのかどうかもわからないが、何か書いてありそうな、読みやすい(笑)一冊を手に取った。
2019読了88
『まんが 哲学入門』(森岡正博+寺田にゃんこふ 講談社現代新書)
いくら漫画と言っても、やはり難しかった。
ただ「いま」に関する、思ってもみなかったが、魅力的な問答があった。
「いま」の反対語は何でしょう?
世界中の何人がこの問いに答えられるのか。
哲学者だからこそ、導きだせるのだろう。著者はこう記す。
「いま」の反対語は、「ものごとが生じ、変化し、消え去り、一度消え去ったものはもう二度と戻ってこないということ」です。
反対語から「いま」を意味づけると、常に流れ去るものごとに対して、不変のままに残り続ける土台のようなものと言えよう。
いくら文字や音で「いま」を表現しようと、それらが今を決定的に表しているわけではない。もはや、遅いのである。
だから、冒頭の拙い歌を推敲すれば、こうなるか。
「いま」と言うときにはもはや今はなく「いま」の音消え今があるのみ
この新書は「時間論」「存在論」「『私』とは」「生命論」の四章と、哲学書の読書案内で構成されている。
四章までは、文字だけで説明されるより、はるかにわかりやすい(気がする)。
けれど、圧倒的にわからない部分だらけだ。
ただキーワードになる語を覚えておくことは、まんざら無駄ではない気がした。
いつか、浮かんできたら、それも嬉しいことではないか。
「いまの土俵」 「詩的言語」 「誕生肯定」