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九月の修学旅行と聞いて

2020年09月29日 | 教育ノート
 図書館見学の引率で来館した知り合いや、読み聞かせで訪れた小学校の職員から、修学旅行の話題を聞いた。「一学期中の仙台・松島」が定番だった旅行先が、このコロナ禍により変更を余儀なくされ、東北の他県や県内などになっているとのこと。もちろんそれなりに活動も工夫され、楽しいひと時を過ごすことだろう。



 しかし、やはり定番は定番のよさがあり、世代を超えて共通体験もしくは異なる活動が話題になりやすいので、残念な気持ちもある。そういえば、と思い出すのが2011年であった。あの年も時期・旅行先の見直しが検討され、勤務校では九月末の実施となり、行先は保護者の希望もありそのままだった。印象深い。

 そのことを、こう記していた。
→九月の修学旅行の教訓(2011.10.01)

 淡々と書いてはいるが、実は携帯から地震を知らせる音が響いた瞬間は、今でもくっきり思い出せるほどだ。近隣の学校の多くは仙台・松島を避けて設定していた。まして野球観戦を入れた学校は少なかったはずだ。けして甘く見ていたわけではなかったが、この決断が良かったかどうか一瞬頭を過ったのは確かだ。


 ただあの大震災以降、様々な状況を想定しつつ、シュミレーションし文章化し点検しあったりしてきたことの「意義」を確認するのも、この場だなと思ったことも覚えている。どんなに対策をとっても、細心の注意を払っても避けきれない事態はある。肝心なのは、やはりそこまでの準備と胆力(覚悟)づくりだろう。