今回の白書対策は、「今日では、社会保障は様々な機能を持っており、私たち
の経済社会に欠かせない重要な仕組みである」に関する記載です(平成24年版
厚生労働白書P12)。
☆☆======================================================☆☆
今日では社会保障は、個人の視点からみれば、傷病、失業、高齢など自活
するための前提が損なわれたときに生活の安定を図り、安心をもたらす
ことを目的とした「社会的セーフティネット(社会的安全装置)」という機能
を果たしている。
また、それを社会全体としてみれば、所得を個人や世帯の間で移転させること
により貧富の格差を縮小したり、低所得者の生活の安定を図る「所得再分配」や、
「自立した個人」の力のみでは対応できない事態に社会全体で備える「リスク
分散」という機能を果たしているといえる。
さらに社会保障は、必ずしも恵まれない人たちにも社会の一員としての帰属
意識を共有してもらうことで社会的な統合を促進させる。
また、消費性向が高い低所得の人たちに所得移転し購買力を高めることで個人
消費を促進したり、医療、介護、保育などの社会保障関連産業における雇用の
創出を通じて経済成長にも寄与する。
こうした「社会の安定及び経済の安定と成長」といった機能も果たしている。
このように、社会保障は私たちの経済社会にとって欠かせない重要な仕組み
となっている。
だからこそ、支え手である現役世代(働く世代)の人口が減る少子高齢社会に
おいて、どのようにして持続可能な制度を構築していくか、若年者等の失業
問題や社会的弱者が孤立を深める状況(社会的排除)を改善するためにどの
ように社会保障制度を機能させていくべきか、経済のグローバル化に伴う国際
競争の激化が雇用の柔軟性や流動性を要求する状況など社会保障が前提として
きた雇用基盤の変化や経済の低成長が続く中で、どのような所得再分配や雇用
政策が適切なのかといった点は、先進諸国にとって、重要な政策課題となって
いる。
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社会保障の機能については、厚生労働白書で、たびたび記載されています。
いくつの機能があるのかという点については、3つに分類していたり、4つに
分類していたりと、必ずしも同じではありません。
ですので、機能がいくつあるなんてことは言えません。
主だった機能としては、
1)生活安定・向上機能
2)所得再分配機能
3)経済安定機能
を挙げることができますが。
そこで、この機能に関連して、
【14-6-D】
私的年金は、低所得者に対し、保険料軽減や給付面で所得再分配機能をもって
いない。
という正しい出題が行われています。
公的年金制度は所得再分配機能を有していますが、私的年金は加入そのものが
任意ですから、所得再分配機能は有していません。
このような問題の再出題があるかどうかは、微妙ですが、
主だった機能については、概略程度は知っておいたほうがよいでしょう。
の経済社会に欠かせない重要な仕組みである」に関する記載です(平成24年版
厚生労働白書P12)。
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今日では社会保障は、個人の視点からみれば、傷病、失業、高齢など自活
するための前提が損なわれたときに生活の安定を図り、安心をもたらす
ことを目的とした「社会的セーフティネット(社会的安全装置)」という機能
を果たしている。
また、それを社会全体としてみれば、所得を個人や世帯の間で移転させること
により貧富の格差を縮小したり、低所得者の生活の安定を図る「所得再分配」や、
「自立した個人」の力のみでは対応できない事態に社会全体で備える「リスク
分散」という機能を果たしているといえる。
さらに社会保障は、必ずしも恵まれない人たちにも社会の一員としての帰属
意識を共有してもらうことで社会的な統合を促進させる。
また、消費性向が高い低所得の人たちに所得移転し購買力を高めることで個人
消費を促進したり、医療、介護、保育などの社会保障関連産業における雇用の
創出を通じて経済成長にも寄与する。
こうした「社会の安定及び経済の安定と成長」といった機能も果たしている。
このように、社会保障は私たちの経済社会にとって欠かせない重要な仕組み
となっている。
だからこそ、支え手である現役世代(働く世代)の人口が減る少子高齢社会に
おいて、どのようにして持続可能な制度を構築していくか、若年者等の失業
問題や社会的弱者が孤立を深める状況(社会的排除)を改善するためにどの
ように社会保障制度を機能させていくべきか、経済のグローバル化に伴う国際
競争の激化が雇用の柔軟性や流動性を要求する状況など社会保障が前提として
きた雇用基盤の変化や経済の低成長が続く中で、どのような所得再分配や雇用
政策が適切なのかといった点は、先進諸国にとって、重要な政策課題となって
いる。
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社会保障の機能については、厚生労働白書で、たびたび記載されています。
いくつの機能があるのかという点については、3つに分類していたり、4つに
分類していたりと、必ずしも同じではありません。
ですので、機能がいくつあるなんてことは言えません。
主だった機能としては、
1)生活安定・向上機能
2)所得再分配機能
3)経済安定機能
を挙げることができますが。
そこで、この機能に関連して、
【14-6-D】
私的年金は、低所得者に対し、保険料軽減や給付面で所得再分配機能をもって
いない。
という正しい出題が行われています。
公的年金制度は所得再分配機能を有していますが、私的年金は加入そのものが
任意ですから、所得再分配機能は有していません。
このような問題の再出題があるかどうかは、微妙ですが、
主だった機能については、概略程度は知っておいたほうがよいでしょう。