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社会保障の経済的機能としては、セーフティネット機能と総需要拡大機能がある

2013-01-07 06:03:42 | 白書対策
今回の白書対策は、「社会保障の経済的機能としては、セーフティネット
機能と総需要拡大機能がある」に関する記載です(平成24年版厚生労働
白書P225)。


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社会保障の経済的機能としては、大きく分けて、セーフティネット機能と
総需要拡大機能がある。

セーフティネット機能としては、「生活安定機能」がある。例えば、年金に
よる老後の所得保障は、自らの老後の安心を確保することにより、現役世代の
需要喚起(過剰貯蓄の解消)にもつながる。
また、「労働力保全機能」としては、医療による健全な労働力の育成・保全や、
保育・介護サービスにより、女性が働くことが可能になるという側面がある。
「所得再分配機能」により、格差が固定化することを未然に防止し、社会の
安定に寄与している。

総需要拡大機能としては、まずは「雇用創出機能」がある。
社会保障の拡充により、医療、介護、子ども・子育てなどの分野で多くの
雇用が創出されている。
例えば、医療・福祉産業では直近10年間で238万人の雇用が増加し、今後、
子育て分野でも一層の雇用創出が期待される。
また、そのほかにも、医薬品、医療・介護機器などの材料、機械等の購入を
通じた「生産誘発機能」や、年金積立金、企業年金等の資金運用により金融
資本市場に活力を与える「資金循環機能」などがある。


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社会保障の機能については、いろいろな切り口があり、
白書でも、その都度、記載が違っているということがあります。


「平成22年版 厚生労働白書」(P163、164)では、
社会保障の機能としては、主として、
1)生活安定・向上機能
2)所得再分配機能
3)経済安定機能
があげられると、3つの機能を挙げていました。

「平成23年版 厚生労働白書」(P87)では、
社会保険を中心とする社会保障制度には、病気、失業、高齢・障害による稼得
能力の喪失、要介護状態等の事態に対応する機能がある。
具体的には、
1)生活の安定を損なう事態に対して、生活の安定を図り、安心をもたらすため
 の社会的な安定装置(社会的セーフティネット)としての機能
2)市場経済では社会的公正が確保されない事態に対して、所得を個人間や世帯
 間で移転させることにより、所得格差の是正や低所得者の生活の安定を図る
 所得再配分の機能
3)自立した個人が自己責任の下に行動することを原則としつつも、疾病、事故、
 失業等個人の力では対応しがたい事態等の生活上の不測の事態(リスク)を
 社会全体で分散する機能
4)個々人の生活に安心感を与え、困窮した場合に救済し、所得格差を解消する等
 により、社会や政治を安定させ、経済の安定、成長に資する機能
という記載があります。

ですので、機能がいくつあるのかということは、一概には言えません。
ということは、この点を試験で論点にしてくることはないと思います。
とはいえ、
それぞれの機能の具体的な内容を選択式で出題してくるってことは
あり得ますから、概略程度は知っておいたほうがよいでしょう。

社会保険に関する一般常識の選択式、
ここのところ法令関連の出題が続いていますが、
沿革や社会保障についての出題、過去にありますので。

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労災法4-7-E

2013-01-07 06:03:13 | 今日の過去問
今日の過去問は「労災法4-7-E」です。


【 問 題 】

故意又は重大な過失により業務災害を起こした事業主に対する
費用徴収に関する処分に不服がある事業主は、労働基準監督署長
に対して異議申立てをすることができる。


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【 解 説 】

設問の異議申立ては、「都道府県労働局長」に対してすることが
できます。
労働基準監督署長に対して行うのではありません。
 


 誤り。 
 

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