産経新聞1月4日の産経抄が印象鮮やかでした。
もったいないので引用しちゃいます。
最初から
「ライスにウスターソースをかけただけの食べ物を『ソーライス』と呼ぶ。昭和恐慌の時代に、大阪を中心に流行した。『お断り』の食堂が相次いだが、阪急百貨店の大食堂は、ライスだけの客も歓迎して、福神漬けまで付けて出した。小林一三社長が残した美談である。戦前の少年小説に出てくる貧しい主人公が弁当に詰めていたのは、『醤油ライス』だ。高橋哲雄甲南大学名誉教授が、当時のことを確認しようとインターネットで調べていて驚いた。両方とも今ではB級グルメの雄としてもてはやされているではないか。高橋さんは、けしからん、とは言わない。むしろ、飽食と『貧窮の予兆』が入り交じる現代が生んだ若者の食文化に対して、『元祖のそれより深い哀愁の影をかぎとる』という(『東西食卓異聞』ミネルヴァ書房)。・・・・食料自給率が39%にすぎない日本の輸入がストップする事態だって、あり得ないことではない。農林水産省では、国内生産物だけで最低限のカロリーを確保する食事のメニューをホームページで紹介している。・・・」
哀愁といえば、椎名誠著「哀愁の町に霧が降るのだ」を思い浮かべたのでした。
もったいないので引用しちゃいます。
最初から
「ライスにウスターソースをかけただけの食べ物を『ソーライス』と呼ぶ。昭和恐慌の時代に、大阪を中心に流行した。『お断り』の食堂が相次いだが、阪急百貨店の大食堂は、ライスだけの客も歓迎して、福神漬けまで付けて出した。小林一三社長が残した美談である。戦前の少年小説に出てくる貧しい主人公が弁当に詰めていたのは、『醤油ライス』だ。高橋哲雄甲南大学名誉教授が、当時のことを確認しようとインターネットで調べていて驚いた。両方とも今ではB級グルメの雄としてもてはやされているではないか。高橋さんは、けしからん、とは言わない。むしろ、飽食と『貧窮の予兆』が入り交じる現代が生んだ若者の食文化に対して、『元祖のそれより深い哀愁の影をかぎとる』という(『東西食卓異聞』ミネルヴァ書房)。・・・・食料自給率が39%にすぎない日本の輸入がストップする事態だって、あり得ないことではない。農林水産省では、国内生産物だけで最低限のカロリーを確保する食事のメニューをホームページで紹介している。・・・」
哀愁といえば、椎名誠著「哀愁の町に霧が降るのだ」を思い浮かべたのでした。