和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

コタツ族。

2008-01-25 | Weblog
夜になると、
冬眠状態のコタツ族といたしましては、
本も読まずに、コタツで寝たりしております。
本を読まないと、読みたい本のことを考えます。
こうして書くと、まず読まずに終るような予感(笑)。


富士正晴編「伊東静雄研究」は
杉山平一からの視点で読み始めれば、私のまずは読み始めの切り口がつかめるような気がしました。それにしても、関西系の詩人たちが私には気になります。どうして惹かれるんだろう。杉山平一は詩を書いて映画評論もありますので、それも気になります。映像表現と言語表現との着眼点を、あるいは、竹中郁→杉山平一の流れで辿れるのじゃないか。音読ということでは、伊東静雄のことが気になります。伊東静雄の朗詠を聞いている方々の回想文を並べてみたいなあ。絵画的と音楽的との比較。ということで、伊東静雄と杉山平一とを読み比べられたらなあ。

今年は、新美南吉の詩から、長短の童話を読んでみたいなあ。
と思っているのですが・・・。
しぐさ。狐の習性などと童話との関係などが気になるのでした。

うん。こうして、冬眠コタツ族のつぶやきばかり。
まずは、コタツから立ち上がり「一月」に挨拶しなくっちゃ。
「歳月 人を待たず」。ということで、一月も残りすくなくなりました。
よいしょっと。


  寒雀    新美南吉

 雪隠(せっちん)にこごみて、
 窓より見れば、
 裏の雑木(ぞうき)に氷雨(ひさめ)けぶれり。
 かかるとき、
 睾丸に手をやりてみれば、
 ちぢかまりて
 梅干のごとし。
 思念(おもい)またかくのごとくして、
 寂しさしじに深まれり。
 せめてはそこの寒雀、
 やよ、ちちと鳴けかし。
 ちちと鳴けかし。


新美南吉(1913~1943)は、29歳で亡くなっておりました。

コメント
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