和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

かむろ坂。

2008-01-27 | Weblog
昨日。杉山平一の詩「退屈」を引用したのでした。
今日。東京新聞2008年1月27日の「東京歌壇」を見たらこんな歌があります。

古里のかむろ坂行けば米屋酒屋八百屋今もありみな同級生
             青梅市 大根田匡世

これは佐々木幸綱選の最初にありました。選評は
「故郷は変わったという歌が多い中、この作者はなんと幸福な人だろう。『かむろ坂』は各地にあるようだが、不動前駅に近い品川区の坂が有名。」

ちなみに、東京歌壇の岡野弘彦選のはじめはというと

 眼と口は空洞なれど子を抱ける埴輪の母の表情やさし
          杉並区 堀内清三郎

【選評】題材も良いけれど、何よりも表現に感性の豊かさが感じられる。幼い者にむごい仕打ちをすることが多い現代に、この古代の優しさがほしい。
コメント
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