和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

新春対談。

2008-01-02 | Weblog
今年は、1月2日にも年賀はがきの配達がありました。
新聞は、お休みなので元旦の新聞を見なおします。
気になるのは対談でした。
産経新聞は2~3面をつかっての正月対談。
梅田望夫(ネットの伝道師)と佐藤康光(将棋界を背負う)の対談。

読売新聞は「この国をどうする①」で、
聞き手が橋本五郎(本社特別編集委員)。
語るのは脳科学者の茂木健一郎。今回は上とありますから、つづくようです。

そして読み甲斐ありの新春対談は東京新聞。
鷲田清一(哲学者)と内田樹(思想家)の「大人学の出番 ほころぶ社会」。

各新聞があるのですが、私が興味深かったのはこの三つ。
梅田望夫さんはちょうど「ウェブ時代をゆく」(ちくま新書)を読んでいたので、すんなり読めました。茂木さんは本を読んでいないのですが、テレビでおなじみ、NHK紅白歌合戦の審査委員にも登場していたのでした(笑)。

さて、3日の新聞にも対談がいろいろと載るのかなぁ。楽しみです。
話を聞きたいという思いと、新春対談とが重なるたのしみ。
思い出すのは、司馬遼太郎さんが生きておられた頃に、週刊朝日の新春号が楽しみでした。司馬さんがどなたかと毎回対談されるのを読めるのが、年末から正月にかけての楽しみでした。そんなワクワクする対談を読みたいなあ。

私がよく思い浮かぶのは司馬・桑原対談「『人工日本語』の功罪について」です。
そこで
【司馬】ですから、日本語というか、日本語表現の場所は、もうどうしようもないものがあるのかもしれない。
こう語った後に
【桑原】いや、日本語はもうどうしようもないと、あきらめに話をおとさずに・・・、正月早々だから・・・・(笑)。

これは文藝春秋1971年1月号に掲載された対談なのだそうです。

さて、ここから朝日新聞の2008年1月1日社説の始まりを引用したくなりました。

「不穏な年明けである。と、元旦の社説に書いたのは5年前のことだった。・・今年もまた、穏やかならぬ年明けだ。外から押し寄せる脅威よりも前に、中から崩れてはしまわないか。今度はそんな不安にかられる。」

これは、朝日新聞社御自身の「中からの崩れ」を予言しているのでしょうか。
それとも、御自身は棚にあげて、朝日新聞社以外のほかの世の中の「不安」をかきてててでもいるのでしょうか。
なんて、大学入試の問題を作る人がいてもよい時代ではないでしょうか(笑)。
というように、不安を笑いにかえて、本年もよろしくお願いいたします。

コメント (2)
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