和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

また読む。

2008-01-21 | Weblog
もう一度読み直そうと思いながら、そのままになっている本がありますよね。
最近は梅田望夫著「ウェブ時代をゆく」(ちくま新書)がありました。

とりあえず、こうして書きながら、読み直してはどうだろうと、思ったわけです。
最初の方にこんな箇所があります。ちょっと長めに引用。


「私は『ウェブ進化論』の書評や感想をネット上で二万近く読み・・・
私はネット上に溢れる感想を毎朝読みながら、ネットの『あちら側』に作られたプライベート空間(第五章)上にノートを取り続けた。再読したい書評・感想を出典とともに転記した。それだけでも、一日に四百字詰め原稿用紙で二十枚から三十枚、ときには五十枚を超える分量になることもあった。私の本を読み、私が読んだこともない思想書や哲学書を想起される方も多くいたので、そういう本はその場でネット書店に注文し、本が届けば、なぜ私の本とその本が読者の中で結びついたのか考える時間をとった。そして、転記した長い文章の肝ともいえるフレーズを抽出し整理した。こうした一連のプロセスに、累計一千時間以上かけた。そして今思うのは、『あちら側』に作ったこのノートこそ、私が今後も知的生産活動を続けていく上での最も大きな財産になったということである。「群集の叡智」とは・・・・『もうひとつの地球』に飛び込んで考え続けた『個』の脳の中に顕れるものなのだ、私はあるとき強くそう直感した。『新しい脳の使い方』の萌芽を実感した瞬間でもあった。ネット空間と『個』の脳とが連結したときに、『個』の脳の中に『群集の叡智』をいかに立ち顕れさせるか。この部分は確実に人間の創造性として最後まで残っているところのように思えた。・・・誰もが自由に表現すればそれが不特定多数に届く『総表現社会』では、私たち一人ひとりがネット上でどういう生き方をするかによって、『もうひとつの地球』の未来の姿を大きく変え得るのである。」(p17~19)

序章にこう書かれて、この本ははじまっているのでした。
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