東京新聞9月7日(日曜日)のサンデー版に北見けんいち氏のマンガ「元気くん」が連載されております。その日は赤塚不二夫を追悼して想い出を描いておりました。
今日は、曇りで風すこしあり。
蝉が一匹鳴いておりました。
東京新聞9月7日の東京俳壇に
囚はれの蝉のひと鳴き書道塾 板橋区 小林菊枝
鍵和田柚子(柚の左は禾)氏の選評は
「途中で捕えた蝉を持ち込んだ子がいたのか。静かな書道の最中なので、蝉の一声が抜群の効果。如何にも夏。」
小澤實選の最初の句は
油蝉短く鳴いてそれつきり 世田谷区 山桂子
空蝉は終の形でありにけり 江戸川区 梶原安之
ちなみに、岡野弘彦の東京歌壇選の最初は
米作る人のなげきの聞えくるラジオ間近に引きよせて聞く
埼玉県 町田正之助
読売歌壇(9月8日)の岡野弘彦選の最初は
幾重にも木霊となりてひびきあひ朝森とよむひぐらしの声
横浜市 水口信静
そこの読売俳壇。森澄雄選の最初は
西行の小夜の中山秋の蝉 厚木市 山本啓介
小澤實選の最初は
仰向ける秋蝉の脚うごきけり 東京都 日下部宏士郎
室生犀星に「動物詩集」(昭和18年刊)というのがありました。
そこの詩
かまきりのうた
みなさんさようなら、
せみも
ばったも
とんぼうも
みんなさようなら。
びっこをひいたかまきりが一ぴき
まだいきるつもりで、
草の上で手をふってよんでいる。
じぶんだけがまだたっしゃで
あたたかい
ひなたの土地をたびしている。
そして
せみよ
ばったよ
とんぼうよ
みんな来年までさようなら。
今日は、曇りで風すこしあり。
蝉が一匹鳴いておりました。
東京新聞9月7日の東京俳壇に
囚はれの蝉のひと鳴き書道塾 板橋区 小林菊枝
鍵和田柚子(柚の左は禾)氏の選評は
「途中で捕えた蝉を持ち込んだ子がいたのか。静かな書道の最中なので、蝉の一声が抜群の効果。如何にも夏。」
小澤實選の最初の句は
油蝉短く鳴いてそれつきり 世田谷区 山桂子
空蝉は終の形でありにけり 江戸川区 梶原安之
ちなみに、岡野弘彦の東京歌壇選の最初は
米作る人のなげきの聞えくるラジオ間近に引きよせて聞く
埼玉県 町田正之助
読売歌壇(9月8日)の岡野弘彦選の最初は
幾重にも木霊となりてひびきあひ朝森とよむひぐらしの声
横浜市 水口信静
そこの読売俳壇。森澄雄選の最初は
西行の小夜の中山秋の蝉 厚木市 山本啓介
小澤實選の最初は
仰向ける秋蝉の脚うごきけり 東京都 日下部宏士郎
室生犀星に「動物詩集」(昭和18年刊)というのがありました。
そこの詩
かまきりのうた
みなさんさようなら、
せみも
ばったも
とんぼうも
みんなさようなら。
びっこをひいたかまきりが一ぴき
まだいきるつもりで、
草の上で手をふってよんでいる。
じぶんだけがまだたっしゃで
あたたかい
ひなたの土地をたびしている。
そして
せみよ
ばったよ
とんぼうよ
みんな来年までさようなら。