和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

麻生首相所信演説。

2008-09-30 | Weblog
麻生首相の所信演説全文が9月30日の新聞に掲載されております。
私が見たのは読売新聞と産経新聞。
どちらも全文掲載。ありがたい。
ほんとはテレビで演説中の様子を見れれば、その時の臨場感も味わえて
ベストなのでしょうが、いつもいつも見れるとは限らない。
それで、昨日のNHK夜9時のニュースを見たのですが、
これが、とんと演説の中身が分からないニュースでした。
それをどういったらよいのかなあ。と思っていたら
スポーツの実況中継で、試合が終わった際にインタビューする
アナウンサーのことが思い浮かびました。
息を切らしてゴールに到達した選手にむかって、次を質問する。
そうじゃなくてもいいのでした。試合途中の選手に
解説者が終わった次のことをあれこれと語っている。
ついこないだのオリンピックでも、そんな解説者がおりました。
その試合をテレビで観戦しているものにとっては
これが、まことにハタ迷惑な言葉の羅列に思える。
ところで、首相の所信演説でした。
その演説のニュースというのが、内容を視聴者に示す本分を忘れて
次の解散総選挙のほうに向いているのですね。
そして、その総選挙の方から、演説を解説しているありさま。
おそらく、首相の言葉など、信用などしようとはせず、
はなから、ていねいに要約する気などないのでしょう。
どうして、マスコミは、自分たちが腑分けする言葉が、
視聴者に信用されていないのだと、想像力できないのか?
内閣支持率をたかだか1000人ぐらいに聞いては
首相の所信演説内容を紹介するよりも、大きく取り上げているありさま。
こちとらは、まず所信演説の詳細を聞かせてもらいたいというのに。
そんなのは、はなから分からないだろうと、視聴者を操作する態度が、
NHKのニュース構成の振る舞いに、よく現われているのでした。
マスコミの言葉を、まずは信用できない私にとって、
国会議員のヤジを前に、演説する首相の姿は、
それこそ、ヒノキ舞台に立った役者の姿とダブルのでした。

思い出すのは小渕恵三氏。
内閣総理大臣談話にこうありました。
「私は、この度、内閣総理大臣の重責を担うことになりました。
内外ともに数多くの困難な課題に直面する中、
わが身は明日なき立場と覚悟して、
この難局を切り拓いていく決意であります。」
(光進社「小渕恵三の615日。」)

その小渕氏と比べれば
麻生氏の所信演説のなかの
「内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進する所存であります。」
というのは、言葉不足なのかもしれませんが、
それでも、選挙を見据えた高みから
ああでもない、こうでもないと語るマスコミより
よっぽど、所信演説の全文は読み応えがありました。

そう思いませんか、ご同輩。
コメント
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