和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

正味32頁。

2012-01-20 | 古典
岩波文庫「方丈記」の、本文は正味32ページ。
うん。しばらく毎日読むことにいたします(笑)。

そういえば、と、本棚から、
田辺聖子著「古典の文箱(ふばこ)」(世界文化社)を取り出す。ありました。3頁ほど方丈記に触れております。

そのはじまりを引用。

「このごろの少年少女に、すぐれた古典の名文の一節を暗記させないのはなぜでしょうか。私には受験勉強などより、ずっと大事なことに思えるのですが。
昔の学生たちは『方丈記』や『平家物語』の冒頭の一章など、まる暗記させられたものでした。リズム感のある名文なので、若者はすぐおぼえてしまいます。みずみずしい若いあたまに刻みつけられた記憶は、一生消えません。そのうち二十代、三十代、四十代と生きるにつれて、その文章の意味を、年ごとに深く汲みとるようになります。わけも分からず暗記していたものがたえず新しい意味をもって生き返り、その生涯の血肉となります。古典というものはそういうものです。」

うん。固まりはじめた、このあたまにも、刻みつけられる。
と、信じて。ここは、暗記は無理でも、
32ページを繰り返し読むことにいたします。

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