和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

方丈記を読むぞ。

2012-01-19 | 地震
うん。今年は、まず方丈記を読むぞ。
と、掛け声を自分にかける。
移り気をおこしても、きちんと戻れるように、
願いながらの「読むぞ」の掛け声。


貴重な参考文献は、堀田善衛著「方丈記私記」。
ちなみに、私は堀田善衛といえば、
岩波新書「インドで考えたこと」しか読んだことがありません。
本棚を見たら、「時代の風音」(upu)というのがあります。
これ、司馬遼太郎・堀田善衛・宮崎駿での鼎談。
うん。堀田氏の発言は飛ばして読んでおりました。
あらためて、これも再読しよう。

それはそれとして、
ワイド版岩波文庫「新訂 方丈記 市古貞次校注」から
あらためて、読み直しましょう。
ということで、現代語訳はと、身近にさがすと

  新日本古典文学大系「方丈記・徒然草」(岩波書店)
  新潮古典文学アルバム12「方丈記・徒然草」
  新明解古典シリーズ8「大鏡 方丈記」(監修桑原博史・三省堂)
  山崎正和著「徒然草・方丈記」(学研M文庫)
  少年少女古典文学館「徒然草・方丈記」(講談社)方丈記は三木卓。
  
これが私の守備範囲。
というか、本棚とダンボール箱を探した収穫。
そして、
梅原猛・瀬戸内寂聴著「生ききる。」(角川oneテーマ21)。

あと新刊では

 玄侑宗久著「無常という力 方丈記に学ぶ心の在り方」(新潮社)
 玄侑宗久・釈徹宗対談「自然(じねん)に生きる」(東京書籍)
 山折哲雄著「絆 いま、生きるあなたへ」(ポプラ社)
 山折哲雄・赤坂憲雄著「反欲望の時代へ 大震災の惨禍を超えて」(東海教育研究所)


というのを、ちらっと横目でみながら、
ワイド版岩波文庫を読み直します。

きっかけは、この言葉でしょうか。
それは、
ドナルド・キーン氏の文(朝日新聞元旦の文化欄)にありました。

「・・ここまで考えて私は、
自分の専門である日本文学の中に一体どれほど
災害を記録した文学、小説があったかを調べてみる。
すると長い歴史の中で、
『方丈記』しかないと思えるほど、
とても少ないのだ。
これは実に不思議な発見だった。
なぜ、天災や人災を記した作品がないか、
ということにもはっきりとした説明は見当らなかった。
過去の日本では『源氏物語』のような
典雅な内容ならともかく、
悲惨で恐ろしい出来事は文学の題材に
相応(ふさわ)しくないと
考えられたのかも知れない。」

うん。ドナルド・キーン氏の文の最後も引用。

「多くの人にとって、
昨年は辛(つら)い記憶の残る1年となった。
今年こそは素晴らしい記憶にあふれる
年となることを祈っている。」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする