和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

口癖だった。

2012-08-01 | 詩歌
もらってきた古新聞をひらく。
読売新聞7月14日夕刊「追悼抄」に
詩人・杉山平一氏(5月19日肺炎で死去、97歳)が載っておりました。
浪川知子(大坂文化・生活部)による記事です。

そこから、適宜とりあげてみます。

「敗戦の年に幼い長男を、
3年後には次男を病気で亡くした。
父が設立した兵庫県尼崎市の工場が
ジェーン台風(1950年)で倒壊。
手形が不渡りとなり、
従業員への給料は滞った。
債権者の厳しい取り立てに
専務として渡り合って、毎日罵声を浴びた。
・ ・・・・
ののしられても、決して心が折れる
ことがなかったわけを晩年、
長女の木股初美さん(62)に明かしたそうだ。
『僕には文学があった。
あしざまに言われるような人間じゃないと
いう確信があったからだ』と。
・ ・・・・・・

『世界は言葉によって発見される』
が口癖だった。
散歩で見た光景、新聞の記事、
仄聞した世話話・・・・。
何でも題材にした。
一編一編が短く、
東日本大震災が起きた昨春、
出版準備をしていたのは、
ようやく9冊目の詩集だった。
『不幸や悲しみの/事件は』
『自分たちを/闇のなかに
放り込んでしまうが』
『小さな銀貨のような光が/
みるみるぐんぐん/
拡がって迎えにくる筈だ//
負けるな』
2007年に詠んだ、この詩の題名
『希望』を、被災地への思いを込め
詩集にも冠した。
特別な一冊は今年、現代詩人賞に選ばれた。
第一詩集『夜学生』が文芸汎論詩集賞に
輝いて以来、実に68年ぶりの受章だった。
・・・・・」
コメント
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