和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

『言葉』だけが。

2012-08-23 | 本棚並べ
読売の古新聞をもらってきました。
8月5日の読書欄はテーマ書評ということで、
夏の読売新聞書評家の一冊が紹介されており、
星野博美さんのおすすめは
金子光晴著「西ひがし」(中公文庫)。

星野さんの紹介文は

「灼熱のアジアを旅した頃に読みふけった本を挙げたい。これは詩人・金子が足かけ5年にわたった地獄的放浪から戻る、敗北の旅行記である。むなしいほどの豊饒さで人を圧倒し、思考を奪う熱帯の自然。熟成と腐敗の狭間に漂う狂おしいほどの臭気。自分探しといったなまやさしさは微塵もなく、生と死の氾濫のなか、泡と消えゆく自我。ちっぽけな自尊心や属性が身ぐるみ剥がされた時、詩人には『言葉』だけが残された。・・・・」


ふ~ん。星野博美と金子光晴がむすびつくのか。

うん。残暑きびしいおりがら。気になるので。
とりあえず。本棚に置きたい一冊としてメモしておきます。
コメント
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