和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

一冊の本。

2012-08-30 | 本棚並べ
長田弘の詩に「世界は一冊の本」というのがありました。

坂井スマート道子著「父、坂井三郎」(産経新聞出版)を
とりあえず、読了。
パラパラ読みなのですが、
それでも、読み終わると、それなりに
ポンとその本からはなれるような気分になりますね。

ということで、思い浮かんだのは、
坂井三郎という父をいまでも読んでいる娘さんの姿でした。
「はじめに」でこう書かれております。

「父から何を学んできたのか、父が魂を込めて懸命に教えようとしてくれたことは一体、何だったのか、今もそればかり考えています。」

そうか。こうも考えられます。
この本は、父を読んでいる娘さんの書評なのだと。
読了すると、つい、そんなつきはなしたことを思ったりします。
そう「父は一冊の本」。
それを何度も読み返している人が、ここにいる。
というのを読めたのでした。

本当は、その内容をいわなきゃならないのですが、
いずれ、語りたくなる時がくるのだろうなあ。
という、そんな本なのでした。
コメント
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