和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

宝の山。

2012-08-21 | 地域
星野博美著「コンニャク屋漂流記」(文藝春秋)の新聞の切り抜きが
身近にありました。
読売新聞2012年2月1日「第63回読売文学賞受賞5氏と作品」で5氏の写真入りで掲載されております。随筆・紀行賞に選ばれ、池澤夏樹氏が、この本を紹介しておりました。
本を読んでから、あらためて、こういう紹介文を読むと理解がいきとどく感じとなります。
そのはじまりは、こうでした。

「人には必ず祖先がいる。
それを辿ることは誰にもできるはずだが、
これがなかなか難しい。
この本は先祖探しがおそろしくうまくいった例で、
星野博美にとって過去は宝の山だった。
彼女は東京は五反田の町工場生まれだが、
もともとの家系は外房の漁師町。
今もたくさん親戚がいて、
みんな陽気で派手で賑やかな人たちである。」

そして池澤氏の〆の言葉はというと、

「この明るさ、元気、笑いと賑わいが
この本の真価である。
歴史学者が忘れていた
普通の人たちの姿に拍手を送りたい。」


うん。ほかに新聞書評を読んだ気がするのですが、
もう、これで十分。
あとは、もう一度、この宝の山を読み直すことができれば
まったくいい男なのですが(笑)。


とりあえずは、
この夏の汗とともに、

谷川健一著「渚の思想」(晶文社)
小関与四郎写真集「九十九里浜」(春風社)
星野博美著「コンニャク屋漂流記」(文藝春秋)

この3冊を読めたよろこび。

コメント
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