和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

昨年の酷暑の日に。

2014-08-16 | 朝日新聞
昨年発売された
「日本を嵌める人々」(PHP)を
今頃になって、新刊書店で購入。

3名の鼎談形式での一冊。
最後に、「鼎談を終えて」として
渡部昇一氏がはじめに書いておりました。
そこを引用。その文の終りには
「平成25年8月の酷暑の日に」とあります。
文のはじまりは、
「今年(平成25年)の夏、日本は二つの国難に
襲われた感じがある。その一つは慰安婦問題であり、
もう一つは南京問題である。そしてこの二つの国難
は、二つとも『朝日新聞』の記者に発し、
『朝日新聞』の大きな記事によって世界に流れ、
それが世界からの批判になったものである。
これは偶然というものではなかろう。
『朝日新聞』には、虚偽の話を大々的に報道して
『日本を嵌(は)める』ことを社是としている
としか思われないところがあるからだ。・・・」


今年(平成26年)の夏。
朝日新聞の2014年8月5日に
「読者のみなさまへ」で
「吉田(清治)氏が済州島で慰安婦を強制連行
したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消し
ます。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。
・ ・・」
と書きました。記事の取り消し。

その日の一面の朝日新聞は
杉浦信之(編集担当)の署名記事で
「慰安婦問題の本質 直視を」という見出し。
杉浦信之氏の一面での文のはじめに、
「元慰安婦の記事を書いた元朝日新聞記者が
名指しで中傷される事態になっています。
読者の皆様からは『本当か』『なぜ反論しない』
と問い合わせが寄せられるようになりました。」
というのでした。

読者の皆様あっての
朝日新聞です。


なんだろうと、17ページをひらけば、
こちらは、記事の取り消しではなくて、
元朝日新聞記者の植村隆氏の擁護でした。
「読者のみなさまへ」に
「植村氏の記事には、意図的な事実のねじ曲げ
などはありません。91年8月の記事の取材の
きっかけは、当時のソウル支局長からの
情報提供でした。義母との親戚関係を利用
して特別な情報を得たことはありませんでした。」

うん。この『本質 直視』が何なのか?
という問いは、また購読者に投げ返された
わけなのでした。

『嵌められた』記事に疎い私は、
朝日新聞8月5日の記事を保存し、
忘れたら、またひらくことに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする