林望著「『時間』の作法」(角川SSC新書)を
パラリパラリ(笑)。
本文の最後は、
「怒りたくなったら三日待て」とあります。
そこから引用。
「最後に、精神の健康についても触れておきます。
私は、嫌なことは三日我慢するという主義です。
人と仕事をしていれば、どうしたっていろんな
意見の衝突や対立で、気持ちが高ぶる場面も
出てきます。実は私はもともと短気なところが
あって、それを我慢に我慢を重ねるものだから、
最後は頭にきていろいろと口から言葉が出てしまう。
でも、感情に支配されて、人を罵るようなことを
言うと、ろくなことがありません。だいいち、
自分が嫌な気持ちになるし、その日は何を
やっても気分が悪くどうしようもない。
喧嘩というのは、やっていいことは何もないんです。
だから、耐え難いことが起きて喧嘩になり
そうだと思ったときは、頭の中で一つだけ
思っておく。『三日待てば何とかなる』
そうやって、自分に言い聞かせるんですね。」
うん。ここはもうすこし引用させてください。
「嫌な気持ちというのはなかなか消えない
ものですが、たとえば罵倒してやろうなんて
思う前に、自分の手元にある紙に、相手に
対する怒りを書いてみるんです。
罵詈讒謗(ばりざんぼう)の言葉を含め、
相手に読ませたいと思う内容を書く。
ただし、本当に郵便なんかで送りつけたり
してはいけませんよ。それは書くだけで、
誰にも見られないような引き出しなんか
にとりあえずしまっておく。
それで、一晩寝て翌日になると、
確かにまだムカムカはしているけれど、
少し火の勢いが弱まったような感じに
なっている。前の日に書いたものを
見ると、ああ、ポストに入れなくて
よかったというふうに思うんです。
それだけ、心が平静のほうに修復して
きたわけですね。次にもう一日寝ると、
まだ腹は立っているけど、火はほとんど
消えているような状態で『まあ、いいか』
という感じが出てきます。
テンションが下がって、それほど焼けつく
ような怒りもない。さらに、
もう一日寝ると、嫌なことなんてもはや
さっぱりと『過去のこと』になっています。
もう、どうでもいい。
そのときに、最初のころにムカムカして
書いた手紙でも読み返してごらんなさい。
非常に自分に恥じるところがあるから。
・ ・・・」
まだ続くのですが、興味をお持ちでしたら
本をめくってみてください。
ああ、いけない。
32年間も間違いを訂正しなかった
朝日新聞を思い浮かべてしまった。
そういえば、この新書に
「読み手には『読まない権利』も
『途中で読むのを止める権利』も
あるのです。」(p67)
という箇所もあったりします。
p56には「横書きの手紙」について。
p141には、ネット古書注文について。
書いてあり、フムフム。
パラリパラリ(笑)。
本文の最後は、
「怒りたくなったら三日待て」とあります。
そこから引用。
「最後に、精神の健康についても触れておきます。
私は、嫌なことは三日我慢するという主義です。
人と仕事をしていれば、どうしたっていろんな
意見の衝突や対立で、気持ちが高ぶる場面も
出てきます。実は私はもともと短気なところが
あって、それを我慢に我慢を重ねるものだから、
最後は頭にきていろいろと口から言葉が出てしまう。
でも、感情に支配されて、人を罵るようなことを
言うと、ろくなことがありません。だいいち、
自分が嫌な気持ちになるし、その日は何を
やっても気分が悪くどうしようもない。
喧嘩というのは、やっていいことは何もないんです。
だから、耐え難いことが起きて喧嘩になり
そうだと思ったときは、頭の中で一つだけ
思っておく。『三日待てば何とかなる』
そうやって、自分に言い聞かせるんですね。」
うん。ここはもうすこし引用させてください。
「嫌な気持ちというのはなかなか消えない
ものですが、たとえば罵倒してやろうなんて
思う前に、自分の手元にある紙に、相手に
対する怒りを書いてみるんです。
罵詈讒謗(ばりざんぼう)の言葉を含め、
相手に読ませたいと思う内容を書く。
ただし、本当に郵便なんかで送りつけたり
してはいけませんよ。それは書くだけで、
誰にも見られないような引き出しなんか
にとりあえずしまっておく。
それで、一晩寝て翌日になると、
確かにまだムカムカはしているけれど、
少し火の勢いが弱まったような感じに
なっている。前の日に書いたものを
見ると、ああ、ポストに入れなくて
よかったというふうに思うんです。
それだけ、心が平静のほうに修復して
きたわけですね。次にもう一日寝ると、
まだ腹は立っているけど、火はほとんど
消えているような状態で『まあ、いいか』
という感じが出てきます。
テンションが下がって、それほど焼けつく
ような怒りもない。さらに、
もう一日寝ると、嫌なことなんてもはや
さっぱりと『過去のこと』になっています。
もう、どうでもいい。
そのときに、最初のころにムカムカして
書いた手紙でも読み返してごらんなさい。
非常に自分に恥じるところがあるから。
・ ・・・」
まだ続くのですが、興味をお持ちでしたら
本をめくってみてください。
ああ、いけない。
32年間も間違いを訂正しなかった
朝日新聞を思い浮かべてしまった。
そういえば、この新書に
「読み手には『読まない権利』も
『途中で読むのを止める権利』も
あるのです。」(p67)
という箇所もあったりします。
p56には「横書きの手紙」について。
p141には、ネット古書注文について。
書いてあり、フムフム。