月刊雑誌「正論」5月号届く。
巻頭随筆である髙山正之「折節の記」。
その最初の2頁分が読ませる。
私に興味深かったのは
この箇所
「この辺は旅行会社『てるみくらぶ』が
最後の最後まで誇大広告を打って
健全経営を装ったのと似る。」
巻頭随筆の次は八木秀次氏。
題して「狡猾な朝日新聞の見出し」。
そこからこの箇所を引用。
「朝日新聞は最近、新聞の『ちょい読み』
キャンペーンを行っている。
見出しを『ちょい読み』した限りでは、
森友学園の国有地取得には首相夫人の
安倍昭恵氏が関わっており、その意味で
『特例』があったが、そのことを隠すために
財務省は決裁文書を改竄した。その責任から
安倍首相や麻生財務相は逃げようとしており、
それに国民は怒り、不信感を持っている―――
としか読めない。
テレビの報道番組やワイドショーの論調も
大凡同じと言ってよい。」
けれども八木氏は『ちょい読み』しません。
「しかし、書き換え前の決裁文書を読んでも
そのような印象を持つことはできない。
森友学園側の常識を逸脱するほどの強気の
要求を何とか撥ねつけようとしている
財務省近畿財務局の姿が浮かび上がってくる。
・・・」
さて、朝日新聞の見出しばかりでなく、記事も読む
八木氏は、この箇所を指摘しております。
「前掲の朝日新聞3月13日付も2面の記事の中で
『削除部分は、昭恵氏による取引への明白な
関与と言える記載ではなかった』と述べている。」
うん。ここらあたりが『見出し』の誇大広告を演出する
朝日新聞『てるみくらぶ』論となります。
(説明ははぶきますが、あとは髙山正之氏の文を、
本屋での立ち読みでも一読してもらいたいのでした)
八木氏の文は2頁でした。
その最後の箇所を引用。
「森友学園は幼稚園児さえ利用し、
面識のない安倍首相の名前を無断で使って寄付を集め、
首相夫人を開設予定の小学校の名誉校長にした。
さらには、幼稚園のHPには昭和天皇が訪問されたかのような
記述もあった。前理事長夫婦は各種補助金を詐取したとして
起訴されているが、そのような詐欺師的体質を持った人物が
首相夫人を利用して財務省に忖度させようとしたのが
この問題の本質である。
朝日新聞が認めるように、財務省による
『削除部分は、昭恵氏による取引への明白な関与と言える
記載ではなかった』のだ。・・・」
文の最後は
「首相の政治責任を問おうとしているが、
無理があるというものだ。
国民のメディア・リテラシーも問われている。」
ちなみに、
産経新聞3月29日の一面左の見出しは
「森友改竄 首相は『後は国民が判断』」
「過去最大 30年度予算成立」
その内容は
「安倍首相は、予算成立を受けて
国会内で記者団に『30年度予算の成立こそが
最大の景気対策だと言ってきた』と述べた。」
財務省の決裁文書改竄問題については
「当時財務省理財局長だった佐川宣寿
前国税庁長官が27日の証人喚問で
官邸の指示を否定したことを踏まえ
『これまでも私は全く指示していないと
申し上げてきた。後は国民に判断いただくことだ』
と述べた。また
『大阪地検が捜査し、財務省が調査している。
確たるものを得た中で政府としてけじめをつける
ことは当然だ』と語った。
一方、立憲民主、希望、民進、共産、自由、社民の
6野党の国対委員長は28日、国会内で会談し、
安倍昭恵首相夫人らの証人喚問を引き続き求めることで
一致した。これに対し自民党の二階俊博、公明党の
井上義久両幹事長は会談で、昭恵氏らの証人喚問は
『必要ない』との認識で一致した。」
この日の産経新聞の5頁の
下の雑誌広告は、週刊文春・週刊新潮でした。
どちらの見出しも黒に白抜きです。
週刊文春の右見出しは、
『安倍政権「暗黒支配」と昭恵夫人の嘘を暴く』
週刊新潮の右見出しは、
『散り際の「安倍昭恵」』
見出しに踊らされない
国民のメディア・リテラシーが、
今回の事件で、育まれたかどうか。
育ったのだと思いたいですね。
国民は賢くなるのだと、思います。
巻頭随筆である髙山正之「折節の記」。
その最初の2頁分が読ませる。
私に興味深かったのは
この箇所
「この辺は旅行会社『てるみくらぶ』が
最後の最後まで誇大広告を打って
健全経営を装ったのと似る。」
巻頭随筆の次は八木秀次氏。
題して「狡猾な朝日新聞の見出し」。
そこからこの箇所を引用。
「朝日新聞は最近、新聞の『ちょい読み』
キャンペーンを行っている。
見出しを『ちょい読み』した限りでは、
森友学園の国有地取得には首相夫人の
安倍昭恵氏が関わっており、その意味で
『特例』があったが、そのことを隠すために
財務省は決裁文書を改竄した。その責任から
安倍首相や麻生財務相は逃げようとしており、
それに国民は怒り、不信感を持っている―――
としか読めない。
テレビの報道番組やワイドショーの論調も
大凡同じと言ってよい。」
けれども八木氏は『ちょい読み』しません。
「しかし、書き換え前の決裁文書を読んでも
そのような印象を持つことはできない。
森友学園側の常識を逸脱するほどの強気の
要求を何とか撥ねつけようとしている
財務省近畿財務局の姿が浮かび上がってくる。
・・・」
さて、朝日新聞の見出しばかりでなく、記事も読む
八木氏は、この箇所を指摘しております。
「前掲の朝日新聞3月13日付も2面の記事の中で
『削除部分は、昭恵氏による取引への明白な
関与と言える記載ではなかった』と述べている。」
うん。ここらあたりが『見出し』の誇大広告を演出する
朝日新聞『てるみくらぶ』論となります。
(説明ははぶきますが、あとは髙山正之氏の文を、
本屋での立ち読みでも一読してもらいたいのでした)
八木氏の文は2頁でした。
その最後の箇所を引用。
「森友学園は幼稚園児さえ利用し、
面識のない安倍首相の名前を無断で使って寄付を集め、
首相夫人を開設予定の小学校の名誉校長にした。
さらには、幼稚園のHPには昭和天皇が訪問されたかのような
記述もあった。前理事長夫婦は各種補助金を詐取したとして
起訴されているが、そのような詐欺師的体質を持った人物が
首相夫人を利用して財務省に忖度させようとしたのが
この問題の本質である。
朝日新聞が認めるように、財務省による
『削除部分は、昭恵氏による取引への明白な関与と言える
記載ではなかった』のだ。・・・」
文の最後は
「首相の政治責任を問おうとしているが、
無理があるというものだ。
国民のメディア・リテラシーも問われている。」
ちなみに、
産経新聞3月29日の一面左の見出しは
「森友改竄 首相は『後は国民が判断』」
「過去最大 30年度予算成立」
その内容は
「安倍首相は、予算成立を受けて
国会内で記者団に『30年度予算の成立こそが
最大の景気対策だと言ってきた』と述べた。」
財務省の決裁文書改竄問題については
「当時財務省理財局長だった佐川宣寿
前国税庁長官が27日の証人喚問で
官邸の指示を否定したことを踏まえ
『これまでも私は全く指示していないと
申し上げてきた。後は国民に判断いただくことだ』
と述べた。また
『大阪地検が捜査し、財務省が調査している。
確たるものを得た中で政府としてけじめをつける
ことは当然だ』と語った。
一方、立憲民主、希望、民進、共産、自由、社民の
6野党の国対委員長は28日、国会内で会談し、
安倍昭恵首相夫人らの証人喚問を引き続き求めることで
一致した。これに対し自民党の二階俊博、公明党の
井上義久両幹事長は会談で、昭恵氏らの証人喚問は
『必要ない』との認識で一致した。」
この日の産経新聞の5頁の
下の雑誌広告は、週刊文春・週刊新潮でした。
どちらの見出しも黒に白抜きです。
週刊文春の右見出しは、
『安倍政権「暗黒支配」と昭恵夫人の嘘を暴く』
週刊新潮の右見出しは、
『散り際の「安倍昭恵」』
見出しに踊らされない
国民のメディア・リテラシーが、
今回の事件で、育まれたかどうか。
育ったのだと思いたいですね。
国民は賢くなるのだと、思います。