和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

人文科学衰退は。

2018-03-02 | 産経新聞
産経新聞3月1日のオピニオン欄。
「宮家邦彦のWorld Watch」が気になったので
すこし引用しておきます。

内容は、旧知の学者3人の言動を見聞きして
「日本の人文科学が迷走を始めたのでは、と危惧するのだ」
とあり、ひとりは、東洋政治思想史に詳しい政治・歴史学者。
二人目は、日本を代表する現代中国政治専門家。
三人目は、有力私大で中東研究を続け、最近退職した旧知の教授。
その例を、具体的に指摘しながら

最後の方に、こうありました。

「問題は、一国の国家安全保障問題を考える際に
最も有用かつ重要な学問が先端兵器技術でも
今流行のビジネス科学でもなく、
伝統的な人文科学であることだ。
哲学にせよ、地域研究、国際関係、歴史学にせよ、
人文科学は『人間の営み』を研究する学問だ。
筆者も昔公務員だった頃は人文科学の重要性を
過小評価していた。だが今や政府や巨大組織から離れ、
静かに1人で日本という国家の安全保障や
戦略論を考えはじめて、今更ながら、
歴史や地域研究といった人文科学の重要性を痛感するのだ。」


そして、最後は

「日本でも、文科省が駄目なら、
外務省や防衛省などが外交・安全保障政策の
立案に資するため、必要な人文科学系研究費を
大幅に増額すべき時代が来ているのではないか。」


ちなみに、見出しはというと、
「人文科学衰退は日本の危機」。


はい。こういうことを
新聞で読めるというのが、
産経新聞の強みですね(笑)。
コメント
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