和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

誰もがビビった時代。

2018-05-21 | 産経新聞
「報道裁判」として身近な三冊。

佐々淳行著「彼らが日本を滅ぼす」(幻冬舎)
髙山正之「渡部昇一の世界史最終講義」(飛鳥新社)
小川榮太郎著「徹底検証『森友・加計事件』
 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」(飛鳥新社)

ちょうど、
佐々淳行著「彼らが日本を滅ぼす」を
本棚からとりだしたので、
その頃が思い出されます。

佐々氏のまえがきには
当時の状況が、書かれております。

「2009(平成21)年の総選挙では・・
民主党に投票して306議席を与えたのだった。
しかし、民主党はこの国民の期待を裏切った。
それは詐欺に等しい。・・・
『民主党は日本を滅ぼす』として信念を貫いた
平沼糾夫氏の姿勢の正しさを、私は高く評価する。」
(p6~8)

本文の中からも引用。

「相次いだ失言の中でも、きわめつきが
仙谷前官房長官による『自衛隊は暴力装置』という
発言だった。・・参院予算委員会で、防衛省の関連行事の
来賓に政治的発言を控えるよう求める事務次官通達が
言論統制ではないのかという、自民党の世耕幹事長代理の
質問に対する答弁として、この大暴言を吐いたのだ。
・・すぐ撤回し『実力組織』と訂正し、
『自衛隊の皆さん方には謝罪をいたします』と陳謝したが、
その際『法律上の用語としては不適当だった』と妙な弁明を
した。『法律用語』?『法律上の用語』というのもおかしな話である。
場所は参院予算委員会の席上であって、法廷ではない。
『政治用語』での失言である。・・
仙谷氏は練達の人権弁護士で法律通かと思っていたら、
内閣法、国家行政組織法、国会公務員法など行政法に疎く、
組織運用、指揮命令、情報の取り扱いはまったく未経験、
国際感覚、外交知識を欠いた全共闘あがりの権力主義者だった。
仙谷氏は海上保安庁のことも、『武力を持った集団』と呼んだ。」
(p111~112)

本文の最後の方も引用。

「どういうわけか、日本に国家危機管理上の
大事件・大事故が起きるときには、
平和主義者(パシフィスト)で、市民派で、
弱くて、不決断で、ときとして無為無策で無能な、
左翼かリベラルな内閣総理大臣が官邸にいるのだ。
・・・・1995(平成7)年、阪神大震災、
オウム真理教地下鉄サリン事件が起きたときには、
なぜ、好々爺で人柄がよいが社会党の村山富市氏が
内閣総理大臣なのか。・・・・
そして今、この日本沈没の危機に、
元極左過激派で総括を済ませていない全共闘の市民派で、
治安・防衛・外交を後回しにする、およそ
危機管理に向かない菅直人氏が総理大臣である。
さらに、2010年、一連の尖閣・ビデオ流出事件で
およそ日本の国益に反する言動ばかり取り続けた
中心人物が東大安田講堂攻防戦で後方支援部隊として
参加して、極左過激派学生たちの守護神として
辣腕を振るった人権派弁護士である仙谷由人前官房長官である。
アジテーターではあってもリーダーシップに欠ける総理と、
権力主義者で官房長官という組み合わせであった。」
(p207~208)


裁判ということで、
思い浮かんだのが
髙山正之『渡部昇一の世界史最終講義』(飛鳥新社)。

そこに「共産党に叩かれると、誰もがビビった時代」
を振り返っておられます。


渡部】 産経新聞に、日本人は感謝
しなければいけないと思うのは、
共産党と裁判で争って勝ったことです。
昭和48(1972)年12月、自民党が日経と産経に
意見広告を出し、日本共産党が翌年の参議院選挙に
向けて掲げた『民主連合政府綱領案』と党綱領との
矛盾を批判しました。
共産党は猛烈に反発し、名誉毀損と反論の
無料掲載を求める仮処分を東京地裁に申請しました。
全国紙に全7段抜きの謝罪広告を出せ、
仮処分が出ても謝罪しないなら、
1日につき30万円の罰金を取るという内容です。
これは却下されましたが、
日経新聞は謝罪しました。

共産党に叩かれると、誰もがビビった時代です。
しかし学習院大学教授だった香山健一さんが本気になって、
産経新聞社に共産党と専門に戦う一室を作り、
ついに裁判に勝った。それ以降、
共産党がマスコミを脅かすことができなくなりました。
私は、言論人が共産党から邪魔されなくなった意義の
大きさを、身をもって感じたものです。」
(p175~176)

裁判で現在進行形なのが、
小川榮太郎著
「徹底検証『森友・加計事件』
朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪」(飛鳥新社)。

うん。こちらの本は、
裁判中なので、各新聞での広告は載らない。
ですが、本はあり、読もうとすれば読めます。

こちらは、現在進行形で
「私は、言論人が朝日新聞から邪魔されなくなった意義の
大きさを、身をもって感じたものです。」
と言えるかどうかの、大事な訴訟です。

「朝日新聞に叩かれると、だれもがビビった時代」
に幕をひくための、大事な訴訟です。

そうNHKもマスコミも、取り上げない訴訟ですが、
NHKもマスコミも、黙っていても注目の訴訟です。




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