和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

テレビ画像感覚と、外交感覚。

2018-05-27 | 産経新聞
雑誌WILL7月号に
産経新聞論説委員の阿比留瑠比氏が
書いております。すこし引用。


「たとえば、立憲民主党の
辻元清美国対委員長の発言。

『大きな緊張緩和に向けて動き出している流れに、
安倍首相だけが『蚊帳の外』、日本政府だけが
置いてきぼりになっているのではないか』

その批判はまったく妥当ではありません。

そもそも、これまで外交らしい外交をしたことがない
金正恩が、どうして対話に乗り出してきたのか。
日本が主唱した経済制裁や圧力路線を、
トランプ大統領が採用し国際社会をリードしてきたからです。
オバマ前大統領の時には『戦略的忍耐』と言って何もせず、
北朝鮮を好き勝手にさせてしまったのですから。

つまり、日本の主張をアメリカが取り入れて、
そのまま動いているわけだから、
もうその時点で『蚊帳の外』ではない。

もう一つ、アメリカの北朝鮮政策は、
大部分がトランプ大統領と安倍首相が相談し、
『こうしよう』と共通の意思を持って進めているのです。

トランプ大統領は、米朝首脳会談を板門店で行おうとしていました。
しかし、安倍首相が『板門店だとどうしても北朝鮮のペースになるし、
日本のリエゾン(連絡調整係)も現地に派遣できないので反対だ。
シンガポールはどうか』と進言。結局、シンガポールに決定しました。

つまり、開催場所まで日本が主導しているわけです。
それを『蚊帳の外だ』と言うのは、
まったく意味不明ではありませんか。」(p70~71)

これが阿比留氏の文のはじまりの部分。
これからが、本題になるのですが、
それはそれ、雑誌で読んでください。
読まずに、辻元清美氏の発言を鵜呑みに
するなら、別に私が文句を言うこともありません。

そういえば、
雑誌WILL7月号は女性の花盛り。
ほかにも
「望月衣塑子(いそこ・東京新聞)記者の歪んだ正義感」
と題する文があるかと思うと、
山口敬之氏の
「望月氏は記者のフリした活動家か」
では、伊藤詩織氏が登場しております。

すっかり忘れておりましたが、
伊藤詩織氏に触れておられてありがたい。

「伊藤詩織という人物が、準強姦の被害に遭ったと主張し、
被害届を出したということは確かにファクトである。
そして東京地検が、ありとあらゆる証拠と証言を検証した結果、
『犯罪被害に遭った』という伊藤氏の主張を退けて
不起訴としたことも同様にファクトである。

さらに、伊藤氏が処分を不服として
検察審査会に訴えたものの、
一般国民から不作為に選ばれた11人の審査員が、
再度伊藤氏の主張を退け、不起訴妥当の結論を
出したこともまた動かすことのできないファクトである。

これにより、『犯罪被害に遭った』という伊藤氏の
主張が刑事事件として最終的に退けられ、
この件は完全に終結した。

ところが驚くべきことに、
望月(衣塑子)氏は講演の中で、
検察と検察審査会が出した結論を、
何の根拠も示さずにいとも簡単に
ひっくり返しているのである。」
(p233)

検索してたら、
月刊Hanada2017年12月号に
山口敬之氏の独占手記があったのでした。
題して『私を訴えた伊藤詩織さんへ』。
古雑誌をさがしてきて、読みました。
うん。読み甲斐がありました。
読めてよかった。
恥ずかしいことに、
私は伊藤詩織氏がテレビで
訴えた場面までで、映像がストップしておりました。
独占手記の方が、頭の中に
生き生きとした映像を結び、
あきらかに参考となります。


コメント
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